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「槙江さんはどんな人がタイプなんですか?」
「えー…タイプ?」
「うちのレストランで彼女募集してる人結構いるんで紹介しますよ。アプリより信頼度高いかも」
「あー確かに…」
友達がいないから紹介なんて考えてもみなかった。
そっか、アプリよりは信頼できるかもしれない。
しかもレストラン勤務の人…ご飯…作ってくれるかも……。
「んー包容力あって…私の趣味や仕事を理解してくれる人」
「普通にいそうですけどね。他あります?」
「欲を言えば料理が得意でそれから…」
「…それから?」
「………」
「?」
“安心して、隣で眠れる人”
これは…叶うのかな…?
「落ち着いてる人がいいから年上がいいかも」
「うち年上ばっかなんで多分大丈夫ですよ」
「ふっ、期待しちゃうなー」
なんとなく、最後に伝えたかったことは濁してしまった。
大したことではなかったはずなのに。
晴澄と歩いた15分は意外にもあっという間だった。
最後に晴澄と連絡先を交換した。
本当に紹介してくれるらしい。
「色々とありがとう」
「いえ。いつも俺の料理。美味しそうに食べてくれるんで」
「だって本当に美味しいから。もっと自信持っていいと思う」
「ふっ…どうも」
初めてちゃんと話をして、
初めて送ってもらって、
初めて連絡先を交換して、
初めて笑いかけられた。
これは…確かにモテるかもしれない。
「じゃ」
来た道を戻る晴澄の背中が見えなくなるまで見送り家に入った。
さっきまで今日は眠れないと思ってた。
でも家に入った瞬間に眠気が襲ってきて、晴澄と連絡先を交換したスマホを握りしめたままベッドに倒れ込み、そのまま朝まで眠った。
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