第28話 バレたらヤバいことになったんだが・・・
俺たち4人が屋上に到着すると。
「ごめん灯里。待った?」
「全然問題ないよ。みーちゃん」
と新堂さんが1人でちょこんと座っていた。
「・・・シートがあるんだ」
「さすがにスカートで座ると汚れる可能性があるからね」
「新堂さんは女子力高いな」
「そんなことないよ」
「いーーーや、灯里は女子力の塊だよ。ねぇーー柚月」
「そうね。灯里の作ってくれるお菓子はいつもおいしいし、服が解れていたら直してくれるでしょ」
「そうかな・・・エへへ」
と九条さんと斎藤さんがよいしょをし、若干照れてはいるが喜んでいるようだ。
「まずは昼食をとろうよ」
「その前に早瀬さんと灯里が初対面だから自己紹介をしましょう?」
「それだった」
ということで、早瀬と新堂さんがお互いの自己紹介をして(すごいどっちとも低姿勢だった)、昼食をとり始めたが、俺は気まずくてしょうがない。
だって、男1人に女4人って、見方を変えたら女子を侍らせているハーレムクソ野郎に見えるからだ。これが噂にならなければいいなと思いつつ、優里さんが作ってくれた弁当を食べていた。
「ねぇ。野上君」
「どうした早瀬?」
「その弁当は誰に作ってもらったの?」
「あぁ~~~そういえば言ってなかったな。父さんが再婚してな。新しいお母さんが作ってくれたんだよ」
「そうだったんだ」
と早瀬に説明をしていたら、
「ところで野上君」
「どうしたの九条さん?」
「灯里とお出かけしたのよね。どうだったの?」
「どう・・・・って言われても」
「ちゃんと灯里のエスコートをしたのかしら」
「ちゃんと紳士に対応したけど」
「・・・本当に?」
めっちゃ九条さんが疑ってくるんだが。というかあなたが提案したんでしょうが!?
「ゆづちゃん。野上君は私をちゃんとエスコートしてくれたよ」
「私も見ていたから問題ないよ」
「・・・どうして美玲が知っているのかしら?」
「偶々部活が休みで、お母さんのお使いで外に出たときに見ちゃってね。柚月こそ、私に今回の子と話していなかったからお互い様だよ」
「だって、あなたに話すと付いて行きそうじゃない」
「それは否定できない」
「でしょ。灯里のトラウマを払しょくするには1対1が好ましいと思ってたからね」
「それでも、今の灯里に男と1対1は厳しいと思うよ」
「・・・それは・・そうかもしれないわ。ごめんなさい灯里」
「ううん。私は野上君と一緒にいてすごい安心したから」
と新堂さんが言った瞬間、3人がこっちをじっと見てきた。
「私と喫茶店で解散した後、どこにいったの?」
「新堂さんのご要望でゲーセンに」
「ナンパされたの?」
「させないように常に気を張っていたよ」
「・・・いいな」
「どうした早瀬?」
「ううん、何でもないよ!?」
「そうか?」
の割には顔が赤いが、何でもないなら気にしなくてもいいな。
「野上君って女子と会話できないのよね」
「会話しようにも、俺を馬鹿にしているんじゃないかって被害妄想に取りつかれるんだよな」
「・・・2人のトラウマは根深いのよね」
「・・・私は野上君の過去は知っているけど、新堂さんに何があったの」
ということで、早瀬に新堂さんの過去を話すことに。
「野上君と同じレベルの過去を持っている人が身近にいることに驚いたし、その男たちに対して胸糞悪く感じるわね」
「これからのためにもお互い治そうと頑張ってはいるがな」
「ならさ、今度のゴールデンウィークにここにいる5人で一緒に遊ぼうよ」
「「えっ?」」
「それはいいわね。野上君と灯里のトラウマを少しでも和らげる可能性があるわ」
「複数人でいれば新堂さんはおびえなくて済むし、野上君は・・・大丈夫?」
女性複数人とのお出かけはちょっと怖いんだが・・・。
「頑張る。このままトラウマをずっと抱え込みたくないからな」
「じゃあ決定ということで・・・連絡先を交換しよ?」
ということで連絡先を交換したのだが・・・これが男子にバレたらヤバすぎるよな?
「野上君・・・男子にバレないようにね」
「分かっている」
いや、本当に頑張ってバレないように立ち回らなければ!?
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