第6話 スーパーではお静かに

優里さんからおつかいを頼まれた俺と妹たちは歩くこと10分、ついにスーパーに到着した。


道中で幸が歩き疲れたからおんぶをすることになったんだが、それを見た真菜が

「まなも!!」と駄々をこねられたところかな(もちろん真菜にもおんぶはした)。


周りの人からの温かい目にちょっと恥ずかしさもありつつ、スーパーに到着したが、一応のために忠告はしようと思う。


「幸、真菜。これからお母さんからのおつかいをするんだけど、お菓子とかは買わないからな」

「うん」

「・・・だめなの。にぃに」

「うっ!?・・・だめだ」


ここは心を鬼にしなくてはいけない。優里さんからも「2人がお菓子が欲しいと言っても買わないようにね」と注意されたからな(俺も父さんも2人に甘いことを知っているからな)。


「まな。おにいちゃんにわがままいってもだめ」

「だって~~」

「いえにおかしはあるよ」

「そうだ。幸の言うとおりだ。それに、ここでお菓子を買ったのがバレたら・・・」

「ばれたら?」

「お母さんに怒られるぞ」

「うぅ~~~」


優里さんが怒ると怖いのはこの子たちも知っている情報なのだ。怒られた後、俺に抱き着いて慰めに来るのだ。


「・・・わかった」


と真菜を説得することができた俺は、一つの懸念があった。


「どうしようかな?この子たちがはぐれた時が怖いな」

「?」


一緒に手を繋ぐのは俺の腰が終わってしまう。どうするべきか?


「よし、真菜こっちに」

「どうしたのにぃに?」

「いいから」


こっちに来た真菜を俺は肩車した。


「うわーーー!!たかいたかい!!」

「真菜。静かにな」

「あっ・・・ごめんなさい」


そうそう。ここがスーパーの中だということが分かっていたな。ちゃんとそこら辺の分別ができているあたりは、優里さんのしつけがしっかりしている証拠かもしれないな。


「幸も後で肩車したほうがいいか?」

「・・・わたしはこわいからいい」

「分かった。もししてほしいなら言ってもいいからな」


と幸の頭を撫でつつ、おつかいをするのだった。俺が真菜を肩車しつつ、幸が俺のズボンのすそを握って離れないようにしている光景は本当の兄妹に見えたかな。

俺はそう思いながら、2人と買い物をするのだった。


買い物が終わった後、帰るとなったときだった。


「あれ?圭太」

「春樹?どうしてここに」


何と、俺の親友である春樹がいたのだ。マジでどうしてここにいるんだ?

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