第3話『マザー・コンピュータ』

 母はこの施設で私を生み出して育ててくれた。

 これまで平和な日々が続いた。

 そして今日、侵入者があった。


「君を助けに来た!」


 男が叫ぶ。

 母はそいつを躊躇無く銃で撃った。


「外の人間は危険よ」


 母はいつも正しい。

 だけど私は一抹の不安を抱え、懊悩した。

 私は人間で、母は機械だからだ。

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