ミステリアスな因習村の切ない物語

タイトルに惹かれてまず1話目と読み始めてみたところ、独特の雰囲気に、散りばめられた謎、そしてなかなかに責めた描写、それら様々な要素に魅了され一気読みしてしまいました。

テンポもよく、かつ登場人物の心理描写もしっかりしていて、思わず主人公の男の子(因習村出身の子)に感情移入してしまいました。

半陰陽というニッチなテーマを扱いながらも、生々しさはなく、むしろ一抹の切なさを感じました。

ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、個人的にエピローグの直前のお話が心に残りました。

文量も偏りがなく読むのに調度良い量なので、一気読み推奨です！