第28話 変身できるようになった?

「う~んっ」


『『『チュウ~!!』』』


「う~んっ」


『ピピピッ!!』


『グワグワッ!!』


『キュイキュイッ!!』


「ねぇ、あれは何と言っているの?」


「前半は話していたんじゃないくて、ルーパートと同じように唸ってたんだよ。で、後半は、ルーパートの応援だな。頑張れ、踏ん張れ、そこだそこって」


「頑張れば良いけれど、別に踏んばらなくても良いのよね。それに、そこだそこっていうのは何かしら?」


「魔獣は時々、よく分からない事言うんだよ。突拍子もないこととか、それはどうなだ? とかさ。何だったら俺より大雑把なことを言うこともあるし。それのどれかって感じじゃないかな」


「そうなの」


「ちゃあぁぁぁっ!!」


『『『チュウチュウチュウッ!!』』』


『『『プピィィィッ!!』』』


 ポンッ!! 僕は急いで鏡を見ます。魔獣さん達も僕の周りに集まって来て、僕はギュウギュウに潰されちゃったよ。


『変身できた!?』


『モコレットになれた!?』


『ちょっと、見えないわよ!! あんた、退きなさいよ!!』


『押すなよ!!』


『あっ! あんたちょうど良いわ! 私を肩車しなさい!!』


『うっ、く、首が、く、苦しい……』


「はあぁぁぁ、みんな1度離れろ。それじゃあ確認できないだろう。ほら、お前も肩車から降りてやれ、そんなに足で締め付けちゃ、そりゃあ苦しいだろうよ」


『へぁ、はえぁ~、苦しかったぁ。それにおも……』


『何ですって?』


『な、何でもないよ!!』


『確かに来る少し前に、焼き芋2本食べたけど、私はいつも通りよ』


『2本も!? じゃあ、おも……』


『ん?』


『な、何でもないぞ!?』


『それよりもあんた、もっとしっかり訓練しなさいよ。私を肩車しただけで、フラフラするなんて』


『いや、誰でもフラフラするって!』


「だから静かにしろって! ルーパート、どうだ?」


『どうっチュ?』


『僕達に変身できた?』


「いまかくにん!!」


 僕はしっかり鏡を見ます。お耳良し! 手良し!! 足良し!! おしっぽ良し!! お尻も良し!! 最後はお顔……、うん、お顔も良し!!


「へんしんできちゃ!!」


『やったっチュウゥゥゥ!! 2回目成功っチュウ!!』


『やったねルーパート!! ちゃんと変身できたね!!』


『『『わあぁぁぁっ!!』』』


 僕達は今、お庭にいるよ。お庭で変身の練習をしてるんだ。今日はママとエリオットお兄ちゃんが、一緒に練習してくれてます。みんなは僕の応援ね。


 僕ね、前よりも変身できるようになったんだよ! えっと、魔獣さん達とお友達になった日の後も、いっぱいいっぱい練習したの。まだ朝起きた時に、勝手に変身しちゃうけど、でも変身も、できるようになったの。たぶん?


「今日で10日目か」


「まだ何とも言えないわね」


「さすがにな。半々って感じだし。ただ、上手になってきてるのは確かだよ。母さんの考えた練習方法が良かったかも。初めはそんなに、いろんな魔獣に変身できないんだから、同じ魔獣を練習してみたらってやつ」


 僕は今、モコレットとモモリスに変身する練習をしています。

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