第15話 は、初めましてっチュ!!(***視点)

『は、初めましてっチュ。よろしくお願いっチュ!!』


『初めまして!!』


『どこから来たの?』


『向こうの山からっチュ。そろそろ独り立ちしなさいって言われて、どこに行くか考えてたら、この人間の街が良いって話しを聞いたっチュ。この街の人間達や魔獣達は、魔獣に優しいってっチュ。だから安全だと思って、ここに来たっチュ』


『確かにここは他よりも安全だから、来て正解だと思うよ』


『完全に安全ってわけじゃないけど、ここいら辺では1番安全だよ』


『それにこの街の中でも。この人間のお家と人間は、さらに安全なんだ』


『そうなんチュか?』


『まぁ、立ち話しも何だし、それ、君の荷物?』


『そうっチュ』


『じゃあ、先に君の巣を決めちゃって、それからいらっしゃいのパーティーをしようよ。その時に詳しい話しをしよう!』


 どんどん土のトンネルを進んで行くと、俺達以外の穴で暮らす魔獣もいっぱいいて、俺に挨拶してくれたっチュ。


 俺、みんなが仲良く暮らしてて、ビックリしたっチュ。俺と同じ種類の奴が、巣に案内してくれる間にも、いろいろ教えてくれたっチュ。


『この大きな部屋は、他の種類の魔獣達との、共同食糧置き場ね。それからこっちのいろいろ置いてある部屋。ここの物も共同で使えるんだよ。もし何か必要な物があったら、ここから持って行って良いからね』


『でも時々で良いから、外で何か良さそうな物を見つけたら、ここに持ってきてね。そうすれば、他の誰かが使えるかもだから』


『分かったっチュ』


『ここに住んでる魔獣達は、みんな仲良しだから。まぁ、時々喧嘩もするけど、すぐに仲直りだよ。でもさっきも言った通り、全てが安全っていうわけじゃない』


 この街に住んでいる人間も、人間と契約している魔獣達も、みんな俺達みたいな自然に生きてる魔獣達に優しいっチュ。だけどっチュ。中にはやっぱり、危険な人間や魔獣がいるから、それは気をつけるように言われたっチュ。


 パーティーが終わって、俺が落ち着いたあとにっチュ。街を案内して、危ない場所や危険な人間や魔獣が居る場所を、教えてくれるって約束したっチュよ。


 俺、またまたビックリっチュ。今まで住んでいた森では、縄張り争いや、魔獣に追いかけられたり、人間が森を破壊して、住む場所をおわれたり、いろんな危険がいっぱいだったっチュ。だけどここは森とは全然違って、とっても平和そうで、ビックリっチュよ。


 俺は1匹用の巣を貰えたっチュ。前にいた魔獣は結婚して、別の巣に家族と住んでるみたいっチュ。今度、俺以外にも新しい仲間が来るかもしれないから、新しい巣を作るって言ってたっチュ。だから一緒に作るって約束したっチュよ。


 巣が決まった後のパーティーはとても楽しかったっチュ。それでパーティーの時に聞いた話しはっチュ。

 今日から俺が暮らすのは、人間が住んでる大きな家の近くにある、小さな家の下なんだけどっチュ。この家の人間のおかげでここの魔獣達は、安全に暮らせてるみたいっチュ。


 なんと、人間が魔獣に変身できるみたいなんチュよ。とっても強い魔獣に変身できるみたいで、だから危険な魔獣がほとんど来ないらしいっチュ。でもそれでも紛れ込んでくる、危険な奴がいるし、意地悪する奴らが居るから、気をつけないといけないってっチュ。


『そうそう、小さな人間の子供が、これから変身の練習するんだって』


『僕達、その人間の子供に興味があるんだ』


『人間達は魔獣に変身すると、僕達と話しができるようになるんだよ。だから今度みんなで、話しをしに行こうかって言ってたんだ』


『良かったら君も行こうよ』


『その人間の子供は、危険じゃないっチュ?』


『うん、魔獣が大好きな人間だよ。だから大丈夫』


『そうチュか……。ちょっと考えるっチュ』


『うん、まずはここになれるのが大事だしね。ゆっくり慣れた後に、いろいろすれば良いよ』


 魔獣に変身できる、魔獣が大好きな人間の子供っチュか……。

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