1 【地方誌の記事】 8月27日
昭和49年(1974年)8月27日
「全て消えるべきなのだ」
26日午前、萱原村出身の仲林篤さん(72)と妻・栄子さん(69)が、刈場町内の宿泊施設にて変死体で発見された。室内には連名と見られる遺書が残されており、そこには「全て消えるべきなのだ」との一文が記されていたという。
仲林夫妻は、今月初旬に発生した萱原村の大規模災害を免れた数少ない村出身者だった。災害当日は隣町に住む息子の見舞いのため村を離れており、直接的な被害を避けていた。
現在、警察は事件性は低いとしつつも、慎重に経緯を調べている。
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