第四話 恋愛感情は、赤い色。~それは、あなただよ。
「いきなり何を、言っているんだろう、この主人公……。今、読み返すと、おもしろいんだけど」
明一(めいいち)は、携帯端末を片手に、もう片方の手で、携帯端末を操作しながら、自分で執筆をしている、明一(めいいち)…の、オリジナルのミステリー小説を、読み返しながら、言った。
今現在、明一(めいいち)…が、滞在している、ここ日本の、あるサイトで、明一(めいいち)…が、定期的に、発表している、探偵である明一(めいいち)…の、明一(めいいち)…自身の、経験や知識を生かして、執筆をしている、探偵ものの、ミステリー小説を。
そのサイトとは…『カクヨム』。
『カクヨム』…とは……プロ、アマ、関係なく、誰でも小説の発表をする事ができる、小説投稿サイトの事。
明一(めいいち)は、その、『カクヨム』…で、発表している、自分で執筆をしている、ミステリー小説を、数週間ぶりに読み返していた。
明一(めいいち)…は、その、自身で書いた小説にでてくる、その物語の主人公のセリフに対して、言ったのだった。
それは、あなただよ。
明一(めいいち)…は、思い出した。
年齢が10こ上の、自分の番い(つがい)…である、今は亡き、鏡未(かがみ)…との、やりとりを。
そこで、鏡未(かがみ)…が、明一(めいいち)…に、言った、その、言葉…
「それは、あなただよ」
…を……。
え? オレって…そうなのか? 鏡未(かがみ)。
そうだよ。なーに? あなた…自分で自分の事…気づいて、なかったの?
ああ……。
明一(めいいち)……。あなた…高校三年生、だからと言っても…実年齢が、8歳、でしょ……。
そう、だけど……。確かにオレは、小学二年生から、ここの、龍王学園の…高校三年生に、今年、飛び級、してきたけどな……。
そうだね……。明一(めいいち)…の行動や言動には…その年齢とは思う事ができない……正直、目を見張るものが、あるもの……。
そうか……。それは、ありがとう。鏡未(かがみ)。
明一(めいいち)…は、鏡未(かがみ)…との、その、やりとりのつづきに、ほほえむ。
そうだな。鏡未(かがみ)……。
ーーその学園生活から、20年後…。ーー
それから、20年後の日本での事……。
あれから、ふたりは…明一(めいいち)…が、成人するのを待ってから…晴れて、ゴールイン。
明一(めいいち)…と鏡未(かがみ)…の、ふたりは…念願の、番い(つがい)…と、なっていた。
だけど…その数年後に起きる、ある事件によって…明一(めいいち)…は、鏡未(かがみ)…に、こう言うのである……。
「鏡未(かがみ)……オレがおまえに……死を、くれてやる」
「はい」
鏡未(かがみ)……ごめんな……。こんな事に…なってしまって……。
本当は……オレが、鏡未(かがみ)…の通う、龍王学園に、飛び級してきたのは……鏡未(かがみ)…の命を狙うある組織から、鏡未(かがみ)…を守る為……だったのに……。
それなのに……オレは……鏡未(かがみ)…の事を、守る、どころか……最愛のひとの…番い(つがい)…の命を……この手で……。
それから……明一(めいいち)…が、鏡未(かがみ)…との、やりとりに、独り、ほほえんでいた時の事……。
同時刻の、北九州市の芦屋。
そこにある、自衛隊の芦屋基地の中……。
そこに、隔離されている、明一(めいいち)…の番い(つがい)…の、鏡未(かがみ)…は、今現在、明一(めいいち)…が、思いだしている、明一(めいいち)…と鏡未(かがみ)…との、ふたりのやりとりを、鏡未(かがみ)…も、同じタイミングで、思い出しながら、鏡未(かがみ)…も、明一(めいいち)…と、いっしょの表情をしていた……。
「それは、あなただよ」
だけど……鏡未(かがみ)…は、思う……。
明一(めいいち)……。わたしが…あなたに……。あなたがわたしを……本当に、わたしを、助けにきてくれると……わたしの事を、本当にここから、助けだしてくれると……本気でそう、思っていると…そう思って……いるの……?
鏡未(かがみ)……。もしも、鏡未(かがみ)…の身に何かあったら、時間はかかるかもしれないけど……オレが、なんとか、対処法を考えて、助けに、いくから……。だから、それまで、信じていて……。
……。
「うそつき……」
ーー同時刻。北九州市。済生会病院…。ーー
今現在、日本の北九州市にある、済生会病院の中に、そこに、シンガポールのマフィア“タランチュラ”の現お頭である、カガミ、が、隔離されている……。
カガミは…今も、生きているから……。
明一(めいいち)…は、済生会病院の人間に、死んだ事にされて、後日、生きたまま、焼却炉で焼かれて殺される事になっているカガミの事を、どうやって、助けだすかを、考えていた?
その事で、今現在、明一(めいいち)…は……日本の小説投稿サイトの『カクヨム』…の、中で、自分のオリジナルのミステリー小説を、執筆中で、ある……。
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