その二 トンネル
僕は休暇を取り、姉、姪の三人で、ドライヴに行くことにした。
▪️市を抜け、▪️岬を越え、▪️トンネルに差し掛かったとき、さっきまでの空気とは違い、肩ががくんと下がり、アクセルを踏んでる足が重くなる。
トンネル内は冷んやりしていたが、僕自身は冷や汗をかいていた。
”それ”は隣に座っていた姉にも伝わっていたらしく、車内は静まりかえる。
そして、トンネルを抜け、いつもの空気になったが…しばらく沈黙が続いた。
少し進んだ位置にパーキングエリアがあり、休憩することにした。
「さっき、空気重かったよね?」
「やっぱり?」
そんな会話を交わしてる時には、肩の重荷はなくなり、いつも通りになっていた。
後から、海難事故が多発した場所であること、そして「念仏を唱えなければならない」といった噂が広まっている事を知った。
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