アライグマである。
そう言われて何を思い浮かべるだろう。狸っぽいとか、外来種だなとか、そんなことだろうか。
さて、そんなアライグマが罠にかかった。というのも神社の社殿を荒らしていたがために、神使である狐が罠をしかけたのである。
そして人間の形となり薄墨と名付けられたアライグマは、神社でこき使われる――と思いきや、食べ物の美味しさにつられて働くのであった。
人間の形はしていたとて、動物は動物。人間の常識を詳しく知る訳ではないからこその薄墨の他の動物や人間との関わりは微笑ましいものがある。
季節ごとに進み、変化し。終始可愛らしく微笑ましい光景を覗き見させてもらっている気分になれました。
微笑ましい物語、ここにあります。
ぜひご一読ください。
ツッコミ系キツネとがんばる系アライグマの神社暮らし、ここに開幕――⛩️🌈
『お稲荷さんちのアライグマ(連載版)』は、稲荷神社を荒らしていたアライグマ「薄墨」が、人間の姿へと変えられ、神社で賠償として働くことになるという人外×擬人化×日常系コメディです🦝🦊。
物語は、神使のキツネとの掛け合いを中心に、薄墨が様々な人間や神様と関わりながら、少しずつ“働くこと”や“関係性”の意味を知っていく連作形式です🧹🌸。
薄墨は食べ物を求めて奮闘する一方、時にツッコまれ、時に癒されながら、罰として始まった居場所が、次第に自分の居場所へと変わっていく様子が描かれます🍙🫶
――笑って癒され、ちょっぴり自分を見つめたくなる日常系の宝箱🦝🪷。