ねんがんの まおうに なって やったどー

くまもと くまごろう

第1話 転生したらまおうになっていたので魔王ムーブするわ超するわ

転生して魔王になるッ! そう思った瞬間ッ!


転生して、剣と魔法の世界の魔王になっていたッ!!!


 せっかく魔王になったので、魔王パワーでもって、魔王ムーヴするわー、超するわー、めっちゃするわー。


 なにせ魔王なので、魔力っぽい魔王さまパワーが有り余ってるわけですよ。


 そして魔王なので、魔王っぽい城にいるわけですよ。


 魔王っぽい玉座とか、執務室とか資料室とか書庫とか図書室なんてのも、完備なわけですよ。


 ついでに魔王城で働く人のために、社食じゃなくて城食堂とか仮眠室とかシャワー室なんてのもあったりするわけですよ。


 食堂ではお昼はA・B定食とおうどんと、限定カツカレーが人気だったりするのですよ。


 余は、カツカレーを所望したい、けれども、後ろで切望してる社員たちの熱意とか食欲とかに負けて、A定食にするのですよ。むしろ一人称を余にするか朕にするかで迷うのですよ。


 おっと話が脱線しましたよ。資料室に食料庫、宝物庫に武器庫などもそれなりに揃っているわけですよ。


 いよいよ本題、ありあまる魔力っぽいぱぅわぁーを、武器庫と訓練場で、ためしてみるのですよ。


 まずは剣、両刃の剣。勇者とか持ってそうなやつ。最後のファンタジーの7番目とか、異能の戦士たちの主人公がかつぐようなやつ。


 魔王さまの最強に強まったもっとも強い魔力ぱぅわぁ~を、


「まーりょーくーぱーわー」


と注入して注ぎ込んで念入りに念を込めると、あらふしぎ。


ちゃららーん、ちゃららーんちゃーん ちゃららららーん ちゃらちゃーんちゃーん。


匠の業で、勇者の武器が魔剣になってしまいましたよ。


名付けて「エクストラ・スイカバー!」


 聖剣っぽい名前だけど、どことなくひんやりして固そうでチョコレートっぽい種子っぽいのがついてそうな魔剣の誕生です。光と闇が合わさって以下略。これで猛暑とか熱帯夜とかにも勝つる。


おまえはいったいなにとたたかっているんだい? (上腕二頭筋(ちからこぶ)に語り掛ける)。


 つづいて、北欧神話に出てきそうな鎗です。槍の魔王が武器の魔改造をやりまくりですよ。


「まーりょーくーぱーわー」


魔鎗・「下(した)へ掘る具~」(ビカビカビカー)


とりあえず槍の魔王が掘りまくりますよ、井戸とか温泉とか油田とかレアメタルとか。


未来の世界の青いタヌキも赤いきつねも、びっくりですよ。


気を取り直して、楯の魔王が楯のものを横にしたり、四角い部屋を丸く掃いたりしますよ。


「まーりょーくーぱーわー」


魔の楯「シールド・バッシュー」(ぴぽぱぽ、ぽよよよ~ん)


たとえ砲弾が飛んできても受け止められるように、下辺にバスケットシューズがついていて、スリップしないぞ! 下に掘る鎗と組み合わせれば、その場で塹壕を掘って塹壕のフタになるぞ!


とりあえず魔力パワーを使い放題の魔王ムーヴで、周囲を絶句させたので、余は満足じゃー。


(ウチの魔王、もしかして脳みそまで筋肉で出来てるんじゃ.......。)

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