醜悪な親のせいで異世界に行く!?
@karasutenguroza
第1話 捨てられた〇〇
うちの醜悪な親は欲の権化なんだと思う
何故なら異世界に俺を売り払うのだから…
〇〇はとても可哀想である!
少し過去に遡る…
3歳までは普通に育てられた
しかし!3歳の誕生日パーティーが終わると父はこう言った
「話せるし、喋れるからもう働けるな!」
それからの生活は冗談抜きでヤバかった
世界一過酷なカニ漁に連れて行かれ、軍人ですら入りたがらない湿地帯でサバイバルさせられることもあった。また、一緒にお宝を探しに行かされ、悪の組織のお金を盗まされたりなどといったいつ死んでもおかしくない行為を父母に強要され、世界中の修羅場を連れ回された
全てはお金のためである…
(だけど流石にこのレベルは受け入れられない…)
(異世界に売られるなんて!)
「普通さ〜もっと怯えたりするところじゃないかな?」
前には椅子に跨ったイケメンな男がいた
「攻撃する気はないですよね?するだけ無駄じゃないですか…」
〇〇は遠い目をしていた
「なんか…うん…ごめん…」
「悪いがこちらとしてもこのチャンスは逃せない」
というと男はゆっくりと近づいてきた
目を開けると俺を縛っていた縄は無くなっていて、フッッッッッッッカフカな椅子に座っていた
そして男は土下座しをして、こう言った
「お願いします!息子になってください!」
「え?」
「友人のヘデラが毎日のように娘を自慢してくるのが羨ましいんだよ〜」
「周りが引くぐらい甘やかすからさ〜」
「ね?ね?」
(ん?)
一瞬〇〇の思考は停止した…
「あの…それって契約するんですか?」
「もちろんそうだよ」
「その内容…は?」
「そうだな簡単に言うと君を常識の範囲を超えた範囲で全力で守る事、衣食住の保証、君のしたい事を基本的にはさせてあげる事…かな?」
何の躊躇いも無く〇〇はこう言った
「契約します」
「えっ本当にいいの?」
「ただしお願いがあります」
「なにかな?」
「名前を変える事です」
流石に人身売買をした男ですら驚いた
「えっ?本当に言ってるのかい?」
「はい」
「じゃあ俺がつけるけどいいか?」
「はい」
「あと敬語をやめて父さんって呼んでくれないかい?」
「とっ父さん?」
「グハッ」
おっさんもといイケメン男は吐血し、絵に描いたように倒れた…
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