第9話創時木

冬子は青ざめた顔をしている


数分後少し落ち着いたのか冬子が重い口を開いた


「「創時木(そうじき)の悲鳴…」」


和也

「そ、そうじk…えっ?」


創時木そうじき

『真月神島伝記によると、本島の御神木として佇む長寿の木、昔の島民は守神としてこの木を崇めていた』


冬子

「禍ツ神がいるのよあそこに…」


和也は冬子が言っている事が理解出来ず混乱している


和也のスマホが鳴った

もしもし…?


「あっ!和也?やっと出た。あたし」


電話をしてきたのは和也の恋人

『宝愛瑠』《ジュエル》だった…


宝愛瑠

「ねぇ…どこにいるの?ってゆーか、さっきから大勢の叫び声が聞こえてくるんだけど……な…に……………やって…」プツ!プープー


突如、電話が切れた


和也

「大勢?」辺りを見回してみるが……


当然大勢などいない

『ジュエのやつ、一体何を言っていたのか…』

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