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☆デモストレーションじゃ大声で教えられない実践編+余談α☆
・意識のない人は、見た目よりもとっても重たいです。BLSの基本は前述の手順が基本ですが、安全地帯へひとりで移動させるのは、自分が思うより移動できないと思います。なので、もうその時点で誰かに手伝ってもらいましょう。
・心臓マッサージ(以下:心マ)は、硬い地面や床だったら問題ないですが、もしもふわふわベッドだったら、押しても沈むのできちんと心マできません。いざというときは、意識不明者の背中を水平にして、硬い板などを迅速に使用します。
・病院では緊急時の『救急カート』に心マ板が常備されていますが、心マ板を使用しても、床ずれ防止のエアマットでは効果が激減してしまいます。CPR機能つきのエアマットもあるそうですが、機能なしのエアマットも多い(と思う)ので、いざというときは、エアマットの電源を切って心マします……。でも、これも空気が抜けるのに時間がかかるので…苦しかったですが…(;´・ω・)
人手があれば、エアベッドから床に移動させたほうがいいのかも??(?_?)
・きちんとした位置(胸骨線上)を圧迫すれば、圧迫骨折のリスクは低くなります。けれど、それでも骨が弱く、骨折しやすいおじいちゃん、おばあちゃんは、心マすると圧迫に耐え切れず、ろっ骨が折れてしまうことがあります。折れた骨が内臓に突き刺さり、圧迫に合わせて血を吐くこともありますが、心マをやめてはいけません。心臓を動かすことを最優先しましょう。心マをやめた時点で死んでしまいます。心臓を動かして!(まぁ、実際、そこまでして……、と何ともいえない気分になるときもありますが…(小声)私情をはさんではいけません)
・ペースメーカーの人に実施するときは、ペースメーカーのふくらみには、パッドを貼らないように気をつけましょう。少なくとも2.5㎝以上離して使用します。
・パッドには、「絵のように貼ってね」とイラストありますが、もしも、右と左を間違えてしまっても、焦らないでください。逆になっても大丈夫。右か左かではなく、パッドとパッドが心臓(圧迫部位)を挟んでいることが重要です。
・女性への救命処置は賛否両論ありますが、実施するときは、直接パッドを皮膚に貼り付けられたら、ブラジャーは外す必要はありません。パッドが皮膚に貼れるように下着を避けて、下着から離した位置にパッドを貼り付けます。下着を噛まさずに、パッドを直接、肌に密着させて貼るのが大事。
・AEDによっては、開けただけで、自動的に電源が入るタイプもあります。あとは、心マのときに音が流れるタイプもあり、AEDの音に合わせたらテンポよく圧迫できます。各AEDメーカーに従って操作してくださいね。
□小児の場合⇒AEDには【未就学モード】があります。
・AEDによって使用方法が異なりますが(メーカー社が違うので)、以前、業者さんに聞いたところによると、未就学モードはガイドラインで決まっているので、どのAEDにもモード選択は必ずあるそうです。(全部のAEDを見たことはないですが、そうらしい。)
ただ古いAEDは、【未就学モード】表示ではなく、【小児モード】の表示になっているそう。新しい今の基準は【未就学】になっているといわれていました。
小児へ実施する場合は、成人モードから未就学(小児)モードに切り替えて対応してくださいね(。•ㅅ•。)
・ちなみに未就学とは現在は六歳未満とされています。
⇒成人モードと未就学モードは、電流の強さが半減するので、「6歳? 7歳?」と年齢に迷ったときは成人モードでしてくださいと、業者の方は説明されていました…、判断難しいですね^^;
《未就学モード》約50~85ジュール
《成人モード(小学生〜大人)》約120~200ジュール
↑らしいです。だいたいなので、あくまで参考までに!
・AEDに小児用のパッドがあれば、小児用を使います。なければ成人用を使用します。
⇒成人用を使うときの注意点は、左と右のパッドが重ならないようにすること。
身体が小さく、パッドが重なってしまうときは、前(胸の真ん中)と後ろ(背中の真ん中)にそれぞれ貼ります。AEDはパッドとパッドの間を通して電流が流れるので、心臓をパッドで挟むように貼りましょう。
☆ぷち豆知識☆ さらっとですが赤ちゃんの場合 ☆
・一歳未満の乳児の場合は、乳頭と乳頭を結んだ線より少し足側の部分を圧迫します。中指と薬指(第3、4指)の2本の指を立てて、真っ直ぐ下に押していきます。深さは赤ちゃんの胸が1/3へこむ程度で(空いた手は赤ちゃんの額に手を当てる)。赤ちゃんの意識の確認は、足の裏を片方ずつ刺激します。口と口の人工呼吸が難しいので、鼻と口の全体を覆い、胸があがる程度吹きこむ。
【※赤ちゃん含めた小さい子の心停止の原因は、心疾患(心原性)ではなく、窒息などの呼吸の停止(呼吸器原性)が多いため、子どもへ心肺蘇生する場合は、人工呼吸を必要とすることが多い!】
以上、さくっと実践編でした。(>_<)
・現在はタイムロスをなくすために、脈の確認は、しなくて良くなったんですね(。-_-。)
これを書いたときは、まだ呼吸と脈の確認をしましょう、とされていて、脈の確認のやり方も書いていました。なので、せっかく書いたので、幻の1ページとして、次ページに載せようと思います。
現時点の成人のBLSは、↑の呼吸だけなので、良かったら、脈の確認はプチ豆知識として、ご覧くださいm(*- -*)m
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