2025年6月17日の日記

夢美瑠瑠

第1話


 般若心経には、「無眼耳鼻舌身意」というくだりがあって、五感と、意識に対応した謂い。

 それぞれに対応した、藝術がある。 

 視覚アートは絵画。

 聴覚は音楽。

 嗅覚には香道、アロマテアピー。

 味覚だと料理。魯山人。美食。グルメ。

 触覚だと、盲牌。 性行為の愛撫による快感。


 連想する言葉を書いたが、まだいろいろあるかも。

 感覚が鋭敏、というのは、まあこうした芸術や特技につながる…一種のギフトだと思うが、結局神経が過敏とかそういうことやろから、よしあしで、芸術家という人種はわりと変人ぽい、偏頗で偏屈狷介、孤高、そうなりがちという印象はあります。


 岡本太郎やら、坂本龍一さんは見るからに変人でユニークだった。 高村光太郎という詩人いましたが、やっぱ孤独な変人で、奥さんが発狂した。 で、名高い「智恵子抄」という詩集ができた…


 円満健全なアーティストも普通にいる。 ショパンは社交界の花形で、ジョルジュサンドという有名な作家と恋愛をした。 あんまり知らないがロマンチックな逸話がいろいろありそうです。


 チェーホフとかも、健全で器量が大きい常識人という印象…オレはチェーホフをお手本にして、あんなふうになりたいと目標に掲げているのだ~ぜんぜんいまだしであるが。


 文豪と呼ばれる、一連の 作家は、対義語がマイナーポエットだかやが、エミリーディキンソンとヘミングウェイを並べてみたら確かにずいぶん隔たりがある。 人口に膾炙していても、川上宗薫や、西村京太郎さんを”豪”とはふつう言わず、川上さんは「性豪」で、西村さんは「旅豪」のほうかw


 アガサクリスティやらコナンドイルは、推理小説で名をはせていて、推理小説はまあ、筋を追う楽しみです。 文学一般とは愛好者層が異なっており、で、読むのも書くのもアタマを使う。  

 数学の定理を解くような発想や論理が必要…書いたこともあって、やっぱしわかりやすくウケるが、苦手。


 推理小説の鼻祖はEAポーとされていて、ポーならまあ文豪とも言いうる。 格調が高いし、哲学的に深い。

 

 私淑する筒井康隆氏は、SF作家、「軽薄才子の鬼才」から、だんだんにさまざまな分野に興味を広げ、作風も千変万化していって、一種の、「唯一無二の文聖?」みたいになった…自分の中ではそういうとらえである。

 「軽薄才子が、粘りに粘って、沈鬱な作家に」と、ずいぶん昔に評されておりましたが、ホンマに努力家でおられるのを、ファンは知っている。


 西施の顰蹙に倣いたいと思います。w


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