第2話


 その時、公園の入り口から痩せた青白い男の子が入ってきた




 「助けて」




 と愛は叫んだ




 「何だよお前」




 と目つきの悪い男の子が痩せた男の子に向かって言った




 「何してんの」




 と痩せた男の子が言った




 目つきの悪い男の子が痩せた男の子を押した




 痩せた男の子も押し返した




 目つきの悪い男の子は痩せた男の子をぶとうとした




 痩せた男の子はそれを躱しながら目つきの悪い男の子をぶった




 「やったな」




 目つきの悪い男の子は痩せた男の子につかみかかった




 すると、痩せた男の子は目つきの悪い男の子の腹を殴った




 目つきの悪い男の子は泣きだした




 「行こう」




 と痩せた男の子は愛に言った




 二人は公園の出口に向かった




 痩せた男の子は愛がさっきいた公園に行った




 愛もそれに続いた




 「君、名前はなんて言うの」




 と痩せた男の子は言った




 「愛」




 「愛か、僕はザ・マンっていうんだ」




 「うん」




 「愛、よろしく」




 「よろしく」




 「じゃあまた」




 そう言ってザ・マンは公園を出て行った




 愛は手を振った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る