十月、神様は私に合わせて歩かない
全て神様のせいにしようとした
あの頃からとっておいたビー玉にあの日々が反射して
ビー玉に似た感情の火種は私の足元で割れた
一欠片をポケットの入れて
一欠片を空に向かって投げた
神様に届いたらもしかすると
そんなことはないか…
名も無い花を枯らすとか
言葉にも書けないものばかりだ
雨を降らして生かしてる
ただ空に押し潰されたら楽なのに
雨も涙も背負った拷問の日々
サイコロを振り続けろと誰かが言った
神様はサイコロを振らないのに
花に言葉が移ってる
傷ついた指で
花びらを一枚一枚千切った
最後の一枚はきっと神様の悪戯だと思った
本音はきっと喉の下
吐き出せないのはきっと神様のせい
色のない花を咲かすとか
絵にも描けないものばかりだ
言葉に揺らいで生きている
ただ気持ちを言葉にできたら楽なのに
言葉の数では誤魔化せない寂しさ
周りの歩幅に合わせて歩けと誰かが言った
神様は私に合わせて歩かないのに
言葉が花に写ってる
あまりにも綺麗な生活だ
花を降らして生きていた
本心はきっと心の裏
それに気づけないのはきっと君のせい
もしこの世に神様がいるのなら
あと一言だけ伝えたい。とお願いしたい
でもどうせ叶わないから
いっそのこと神様と一緒に踊ろうよ
不格好なステップで
不器用な音程で
不必要な足元で
一人弾んだパレードを
詩集 紅野レプリカ @kurenorepulika
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