五月は夜の街で一人のダンスを
ああ、もう歩き疲れたよ。人生なんてやめにしない?
「やめるってどうやって」?
わざわざ言葉にしないといけないの?
中身のない詩ばかり書いて楽しいの?
金にもならないような詩ばっか書きやがってさ
ああ、もう人生なんてやめたいな
足りない。明るさが足りない
街の明るさが脳裏に響くんだ
消せない。君の顔が消せない
街灯の明るさが思い出させるんだ
痛かったよね。怖かったよね。
人を殺すのは心が痛む
「この痛みがわからない」?
その口で何人殺してきたんだよ
そっか、口先だけの言葉なんて価値ないもんね
そんな言葉でも紙に書いて文字にしたらお金になるんだって
ああ、やっぱり人生って簡単だね
この先どうやって生きていこうだなんて決定権は私にありますか?
この先勝手に騙されとけば死ぬまで生きれますか?
冬がまだ残る街を歩いて
思い出が残る味を食べて
月明かりごと飲み込みたい
足したい。思い出に水を足したい。
皐月雨では薄まらないんだ
書きたい。人生を書きたい。
白紙の人生を白紙の紙に
好きだったよね。嬉しかったよね。
人を泣かすのは心がいる
「この感情がわからない」?
その口で何人泣かしてきたんだよ
そっか、口先だけの言葉一つでも涙は出るんだよね
そんな言葉でも紙に書いて文字にしたら涙は出るのかな
ああ、人って難しいね
どれだけ歩いてもまだわからない
生まれながらにして生きる意味があったらつまらないかな
やっぱりやめるのは後にしよう
君の分まで生きないと
この世界を透過してこの人生を投下したい
中身のない詩でもいいから
金にならない詩でもいいから
君を淘汰したいから
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