四月は嘘に踊って君と出会う
ごめんね
今の私ならそう言うかな
でもそれが全てではなくて、でも嘘でもなくて
ああ、やっぱり分かんないや
ありがとうを伝えてしまった今を後悔してます
今から忘れた話をするね
君に会ったのは少しだけ散った桜の木の下
君の「よろしく」を私は信じた
人間なんてつまらないと思ってた日々も君といると人でいたいと思ったの
疑ったことはなかったよ。本当だよ。
ああ、やっぱり忘れたことだからわからないや
私の人生は桜吹雪だ
君との思い出もくだらない思い出も全部飛ばされてしまえ
流れる季節でさえ止めることはできないだろう
この目から溢れる涙が桜の海に沈まないように
いっそのこと私ごと飛ばして欲しい
今から忘れる話をするね
私が心を亡くしたその日々は君を忘れる不安で溢れてた
何もないって言った時も涙はでなかった
一人の日々には何も感じないのに
独りの日々には寂しさを感じた
あれ、最初から独りだよな…
やっぱりそうだよね
そうことにしようかな
君との人生は春泥棒だ
舞い落ちる花びら一枚でさえ盗みとりたい
今の私ならこの思い出の上で踊れるかな
その口から溢れる嘘が私を止めないように
いっそのこと私ごと盗みとって欲しい
今だって私の心はとられてるんだよね
でもなぜか減っていく感じかしないんだ
とられて足されての繰り返し?
そんなのもううんざりだ
だから私はもういくよ
とったもの、置いたらとりに来るから
君に出会えてよかった
今の私ならそう言うから
やっぱり嘘じゃなかったんだね
ありがとうを伝えてよかったのかな
ごめんねを伝えたかった今を後悔してます
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