カクヨム短歌賞1首部門 応募作品

田村 和花

カクヨム短歌賞1首部門 応募作

人生は軽いフットワーク 無料トライアル期間を渡り歩け


乱暴な暮らしはそれなりに光る 苦い波はシンクに溶ける


ビッグバン@電子レンジ 私はビギナーズラックを信じている


夜行船 睫毛を揺らすぬるい風 モロくてキュート 光ってキュート


あたし、「金魚救い」だと思ってた つやつやの魂携えて


放って あたしたちが殺してきた無数のたまごっちが行き着く星まで


容疑者は23歳会社員 あるいは自称明けの明星


白玉をこねる指 永遠も無限も切ないカタチだからつぶす


ここまではエピソード0 死ぬときに思い出さないきらつきだけを


STAY PUFT このクマには名前がない 私だけの軽い内臓


ポップして そしたら何もツラくない ストロー噛んでオフィスでワルツ


AIにタメ口なとこが嫌い 花瓶のヘドロをこすって落とす

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カクヨム短歌賞1首部門 応募作品 田村 和花 @ieneko_musume

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