書きながらいろいろ思い出す~アドリブ?随筆~

夢美瑠瑠

第1話

 モノを書く場合に、「まず青写真があって、その腹積もりを少しずつ書き起こしていく…」というスタイルが多いと思う。


 まあ、今までに数多の短編とかまとめる際に、だいたいは、そういうスタイルを踏襲していて、ある程度筋書きやら構想がまとまってから書き出す。 それでないと、書き出しにくいし?支離滅裂で収拾がつかなくなる恐れもある。


 書き出したものの、下準備の構想が中途半端でまとまらなかった未完のハナシも多いです。


 だが、例えば演奏会で、ジャズピアニストとかが、即興の演奏をする場合があり、あんまシランが、だから楽譜とかのお手本なしに適当に興の赴くままに旋律やらアレンジを捏造していく…? そのほうが”ノル”、ノリがいい? そういう場合もありそうです? タモリさんの「ハナモゲラ語」という芸があって、これは適当に日本語擬きのハチャメチャをしゃべりたおす…というか、無意味なんだが、なんだかその場の空気とかにはそぐっているとか、っそういうものはなんなんだろうかというとよくわからないんですが、昔にブルトンが「シュールレアリズム宣言」という、文藝運動ののろしのような一文を書いていて、これは完全に「支離滅裂に思うままを自動書記する」のが骨子で、それでこそ「無意識にある本音がより深く芸術的にあぶりだされるはず」…そういう方法論のノウハウと称揚を書いていた。 で、考えずに書きはじめて、今の自分に必要なのは結局は精神の健康に裨益する方法論なんやが、そういうことを、だから下準備なしに「書くという行為をリアルタイムに只管実行してみる」と、自分においてどういうエフェクトがもたらされるか? 

 これはつまりそういう「書くことの」治療効果のみにフォーカスした実験、そういうものです。

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書きながらいろいろ思い出す~アドリブ?随筆~ 夢美瑠瑠 @joeyasushi

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