第12話 作品がもつ「本格ファンタジー」というジャンル
日本には「コミックマーケット」というアマチュア創作作家が集うイベントが存在する。そこでは特定のアニメや漫画で人気が出たもの専用のスペースが生まれることがある。
いわゆる「ジャンル」である。
それらはアニメや漫画、または様々なコーナーからはじき出されはするものの、専用のコーナーを用意され、そこで活動することを許される。
ちなみに邪魔だからではない。そもそもコミックマーケット自体が「ファン交流」が目的であるうえ、大人数が特定の作品について同士を求める行為は、このエッセイでも触れたとおり当然の習性なのだ。
そしてそこで行われる交流のほとんどは「いかに自分がその作品を愛しているか」を語らうことである。
そこには作品の荒探しやつまらないつっこみはない。作品のディティールやモチーフとして選ばれた設定の奥深さ、果ては作者へのリスペクトなど言葉に変えればきりがない。
そしてここまで来れば理解いただけると思うが、作者と作品はイコールではない。生産者ではあるが生産者そのものを購買層は必要としていない。
作品なのだ。作品が自分自身を「本格ファンタジー」たらしめてるといってよい。
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