第3話

俊は泉の水を飲んだと同時に白く光っているフェアリーたちの中が黒くなっていたり、白くなっている核のようなものが見えた。

「俊様、見えますか?あれが魂の色です。フェアリーも人間と同じ様に妊娠します。受精すると魂が入ります。魂には顔や身体の情報があります。受精卵に魂が入り、魂が男の子か女の子かで性別が解ります。さらに魂には白い核と黒い核があります。魂は二重構造になっていて、核に層が付いていて、それも同じように白と黒の色があります。黒い核は他のフェアリー達に恐怖を与えやすく、白い核は正義感が強い性格をしております。真っ白でも真っ黒でも命を奪って魂が天界に向かったら、殺した方の魂は漆黒になります。そうするとさらにフェアリー殺しをするようになるのです。」

俊「驚いた。魂が性格を左右するんですね。天界に行った魂はどうなるのですか?」

「天界でゆっくり100年寝た後、また現世に降りてきます。魂の数には限りがあります。なので限りある魂が輪廻転生しているのです。魂の特徴は変わらないので、また似た顔と身体の特徴の子が生まれます。魂の特徴は70〜90%と個人差があります。残りの遺伝子は親から引き継いだ受精卵の遺伝子の特徴を使います。」

俊「輪廻転生、、、前世と現世と来世が約束されているということですね。あなたの村のフェアリー達は核が真っ黒だったり漆黒だったりする者が多い。これが普通なのですか?」

「違います。通常、半分ずつなんです。さらに漆黒になったフェアリーは人間でいう刑務所に入らなければならないんです。でもわたしの村には真っ黒と漆黒が多く、困っているのです。そこで俊様に助けていただきたくて来てもらいました。」

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