頑張っているほうの朝
佐藤今
頑張っているほうの朝
水音が飛び込み鍋は重くなる起き上がれない朝と同じに
台所から寝室をふり返る数分前の私すやすや
「血圧」は字だけが強い頭にはしめつけられる赤のなわとび
とりあえず100度にされてゆるやかに下降していく水は素直だ
半開きあまりよくない冷蔵庫出し忘れてたお惣菜など
タッパーが弁当箱となり照らす道を選んだ続けるために
レンチンの間にたたむバスタオル乾いておらず梅雨を知った日
即席で溶かした味噌を流し込むこれは灌漑です私への
月曜も着ていたかもなハンガーの代打はホームランでなくても
ごみの日の袋を結ぶ秩序とはなにかあたかも知ったふうな手
頑張っているほうの朝 佐藤今 @ima_ahora
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます