カクヨム短歌賞1首部門応募作品

てゆ

カクヨム短歌賞1首部門応募作品

つながりを求めるくせに、親を断つ。矛盾脱衣のティーンエイジャー


立ちションの尿はね量を聞かされて、死にたくなった人もいるんだ


椅子が減る。音が流れる。ただ走る。僕はいつまで、残れるだろう


「執着を手放すことが幸せだ」 語るは醜い即身仏


「綺麗だね」 ふと横を見た四時間後 さてレコードだ、仲直りしよ


さよならのXデーが、今、終わる。君の寝顔に溜息ついた


「死んじゃえ」と念じ続けた子の肩に、カラスの羽が落ちて焦った


白、薄茶、四対六のバスケット 私と君の手が編み上げた


去り際のあなたの言葉、網となり 私は今も、もがくウミガメ

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