これはボクの知ってる『怪盗』じゃない!!
- ★★★ Excellent!!!
一つの事件を皮切りに、ある怪盗が日本中を騒がせる。
『怪盗』
この単語から皆様はどのような人物を連想するでしょうか?
アルセーヌ・ルパンやキッドなど、色々な人物像が浮かぶかと思います。ここでよく考えてみて下さい。彼らは基本、一人だけ、もしくは助手となる人物とのタッグで目的の物を盗み出しますよね?
だけどDARKはここが違う。
5人で1役を演じる、そこに魅力があるんです。この作品は怪盗モノであり、ヒューマンドラマでもある。5人いるということは当然それだけ人間関係が深く絡まり合うということ。それを第三者視点から見ることで、喜びやもどかしさがより強くなります。DARKは作戦決行シーンだけでなく、それまでの過程がもの凄く面白い作品です。
でもこれだけでは、ここまで沼ることはなかったかもしれません。この作品の素晴らしいところは、何と言ってもこの構成力にあると思います。
試しに一度、一話目のタイトルを見てみて下さい。違和感に気づきませんか?
そしてさらに一つの状況をinside と outside の二視点で書き分けることで、主人公達やその周りの人物の思惑や読み合いがより面白くなっているんです。
今回はここでメイン設定と構成について書きましたが、実は他にも面白い要素が盛り沢山なんです。(出てくる道具とか時代背景とか。こんなのよく思いついたな!!って毎回驚かされます)
この小さなスペースでは書ききれない素晴らしい作品、ぜひ皆様、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?