2025/7/27 しっぽ

#文披31題 しっぽ


僕は諦めて、またベッドに潜った。

弟も一緒に眠った。


目が覚めると、自分の部屋に戻っていた。

隣にいた弟はいなくなっていた。


やっぱり、アイツは帰ってこないんだ。

浮かんでいた涙はただのビー玉で、夢は夢でしかなかった。


視界の端でロープがしっぽのように揺れていた。

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