名古屋めしラブストーリー

平手武蔵

名古屋めしラブストーリー

細指で スパイスまとう手羽先を君は一口 僕は骨抜き


海老フライ タルタルの指 君は舐め 僕の心は金のシャチホコ


激辛の台湾ラーメン 僕は推す 輝く肌の君が見たくて


揚げたてのカツが出会った運命は味噌に包まれ甘く溶け合う


花かつお まぶして香り夜に咲く 一人すするは伸びたきしめん


僕との仲 味噌煮込みだと君は言う 煮え切らぬまま恋路八丁


君がいない珈琲店で口にする甘くしょっぱい小倉トースト


ミラカンのあんかけパスタ二人分け ピリリと辛いマリアージュかな


家族でき フードコートで思い出す父母との思い出 スガキヤの味


ハレの日に二人味わうひつまぶし 移ろいゆくも変わらぬ愛よ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

名古屋めしラブストーリー 平手武蔵 @takezoh

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画