アンチヒーロー 主婦 

伊藤 はじめ

第1話  一日の終わり。

今日も一日が終わった。とやっと思う。

お風呂から上がり、おふろの湯も抜いて、一応つけた浄水器から水を飲む。


幸せな日常というのはこういう事なのか?わからないけど

今のところ、大した事件や病気もなく、生活は過ぎていく。


こどもは、子どもで好き勝手、夫も夫で割合好き勝手、やってるけど

家族は仲良い方かと思う。


こども3人 夫婦2人 の この暮らし。

ペットに、

だれがいつ?かもう忘れてるけど、金魚と

犬がいる。


家の者が世話しないから、私が今日も金魚に餌をやる。


ものすごい勢いで口を開く。


家の者たちと一緒だ。


『もうー部活最低ー。本当むかつく!』(内容話さないから、そこしか聞いてなくて

何にも言えないのよ)

長女は不機嫌に帰宅するなり言い放つ。

『ピザとか食べたいかも。』と続けて言い放つ。。。。


優しい優しいお母さんなら『大変ねぇ。ピザにしましょう!』 になる?


一旦止まる。 私 何?


確かに、貴方の 親。あなたを嫌いではない。愛する家族。


でもねぇ。


『〇〇君が、引っ越しするって!どうしよう!』小学生の息子が言う。

こちらは、お付き合いがあるから

私も思う。


『お別れ会とかやるの?』『〇〇君って、お誕生日会に来てくれた子だよね・・?』

そう、だから、そういう予定あること

把握しなければいけない。


『靴下を指のやつにしたい!ネットであるかな?』(5本指ソックスね)

(コレ、裏返しで洗って、元に戻すの面倒なのよ)


『必要ならネット注文しといていいよ。 』と答える。


(そういわないと、買っといて! につながるのだ)


仕事から帰宅して、家族は一通り喋る。


晩御飯の用意もしながら、家では除湿機の水がたまったピーピー音なって

水を捨ててくれる人もいないから、私は捨てにいき


お風呂の用意をしたり。「うーん。そうなんだね。」くらいで返答しながら

生活を進める。


目を閉じた。


私ももっと私を生きたい。


そこから始まろう。


とりあえず、切れが悪くなった包丁を研いだ。

ハサミも アルミホイルを使って、研いだ。


寝る。


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