【極秘・続報】YURAYURA-01 案件:対象M氏の消失後における観測報告

【極秘・続報】YURAYURA-01 案件:対象M氏の消失後における観測報告

文書番号:第27-YYR-R5

発行:令和5年6月13日 内閣府直属 特殊災害対策庁(旧・防衛庁記録部)


1. 経緯要約

2025年5月31日、M氏(通称:ゆらゆら様=Y体)は最終儀式中に変異体と化し、隔離ドームごと焼失処分されたと記録されていたが、焼却現場から「M氏に酷似する骨格構造」は一切確認されなかった。


同年6月2日未明、焼却施設地下配管を伝って“何かが”移動した痕跡が発見される。

生体組織と一致する繊維状粘着物が壁面および空調ダクト内部に付着していた。


2. 神格現象の観測

以後、以下の異常が報告されている:


【2-1】目撃例

6月5日、広島県呉市のトンネル内監視カメラにて「白い巨大な頭部」が3秒間映る。


6月8日、長野県飯田市で「神のような顔のない存在が電柱の上で揺れていた」との通報多数。


6月9日、Twitter上に「ゆらゆら様らしき存在を見た」とする投稿が28件確認され、うち8件が即日削除。

関係者の端末から不審な音声データ(唸るような風音と無意味な詩の断片)が自動送信された。


【2-2】新たな崇拝団体

「揺拝会(ようはいかい)」と名乗る団体がSNS上で出現。


投稿の中に「Y板の声がまだ聞こえる」「神の揺れに乗る者は、形を捨てる」との記述あり。


実在確認された団体拠点(東京都町田市)の地下から、Y体由来と思われる繊維状物質が採取された。


3. 対象:Y体(旧・M氏)の現状評価

項目 現象

生体機能 不明(遠隔生体パルスは継続中)

空間移動能力 高度(建造物・地下通路経由)

信仰汚染 急増中(神格化・言語汚染傾向)

鎮静・駆除可能性 ほぼなし

板(Y板)の所在 不明(再出現可能性あり)


4. 結論と提案

M氏は完全に人類種とは異なる存在へと変貌し、「現代における神格災害」としての再定義が必要とされる。


その姿は形を持たず、揺れる気配と幻視、思念伝播によってのみ知覚される。

Y板を媒介とした新たな信仰圏が、インターネットを介し拡散されつつあることから、**「第二次 ゆらゆら様拡散災害」**が懸念される。


※追記:6月12日午前2時、防衛省庁舎地下記録室にて、異常振動と音声現象が発生。

監視映像には記録なし。ただし、モニターに浮かんだログには、次のような文章が自動記録された:


「ゆらゆら、ゆらゆら、ゆらゆら、ゆらゆら、ゆら——すべてはつながり、ただ揺れるのです」

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