第11話:勇者パーティーへの依頼
「あ、おはようございます勇者様」
「おはようノクス、ご飯食べてる」
……朝目が覚めて、一階に向かえば仲間の二人がご飯を食べていた。
とりあえずレティスがいるのは鍵を渡してるしご飯を作りに来るとは伝えられてるので想定内。で、問題……というか目下の恐怖対象であるリアなんだけど。
「リアは、何故?」
「ん? ノクスに会いに来た」
「……鍵渡したっけ?」
今更過ぎる問い。
……そういえばあのプレゼントどうやってこの家に入れたんだろうか?
一応だが、この家のセキュリティは完璧。それも購入時の保険で王城と同じくらいには侵入者に対して厳しくなってる。
無理に侵入した場合は普通に俺に通知が行くし、それ用の罠が作動する筈……なんだけど、どうして彼女は入れている?
「普通に透過魔法で入ってる鍵はいらない」
「……不法侵入えぇ」
「驚きが大事だし」
「二度目からはこえぇよ」
「確かに、鍵頂戴」
「…………審議で」
「余裕だね」
一旦保留で残念ですが審査には落ちましたって言っちゃダメだろうか?
あ、彼女の顔を見る限りマジで貰えると思ってるっぽいし、ダメそう……あぁ、俺は弱いよ。
「悪用するなよ」
「……ふっ」
「ドヤ顔やめい」
とりあえず鍵の保管場所にあった四つ目の鍵を彼女に渡して、大丈夫かなぁと心底心配になりながらも……微かに腕が震えてたことに気付いた。
あ、やっぱり本能が恐怖してるおもろ……とか思いながらも、満足そうに笑う彼女を見てなんだかなぁと。
「あ、そういえばなんですが丁度良いですね」
「どうしたレティス?」
「お茶の温度は丁度良いよ?」
「それはよかったですリア様。えっとですね、昨日ギルドの方から依頼を受けたんですが、一緒に解決に行きませんか?」
「あーありだけど、いいのか?」
彼女の手助けする分にはいいのだが、勇者としては休業というか廃業しているので、俺が参加して良いのか分からない。
「勇者様が参加する分には大丈夫だと思います……でも何か不都合があるのならば、正体を隠すのもありかと」
「認識阻害なら私が魔法出来るから安心だよ」
「それならそっちの方向で頼むわ……急に俺が戦っても変な噂なるし」
ただでさえ変な技すら記録されてる現状だ。
これでまたなんだけっけ「ファイナル☆ギガントメテオ!」みたいな技が出来たら多分自決選びそうだから。
「確かにね、王都の新聞屋は情報集めるの早いから」
「ですね。勇者様は暫く活動していない様なので、そうしましょうか」
「助かるわ……それで依頼って?」
とりあえず俺が誘われるってことは多分荒事。
勇者パーテーが一人欠けてるとはいえ、この三人で行くってことはそれほど厳しい難易度にはなるだろう。
「えっと王都周辺に現れてる二匹の龍の調査ですね」
「……そんなん現れてるのかよ」
「はい……なんでも黒い龍と白い龍が睨み合ってる様で、大変らしいんですよね」
……それは確かにレティスに調査依頼来るわ。
龍というのは……ワイバーンなどのよく聞く亜竜とは違う、絶対的上位種。
俺も勇者時代に遭遇した龍種は片手で数えるほどしかなく、そのどれもが強力で命がけで戦ったのを覚えている。
「長く生きているらしい龍なので対話は出来ると思いたいのですが……」
「それが出来るなら良いけど、龍には良い思い出ないんだよなぁ」
「それは……分かります」
「大丈夫、そこは私がなんとかしてあげる。長生きの凄さ見せてあげる」
説明が足りていないが、私が通訳するから問題なーしって感じだろう。
そういう所は信頼してるから任せるのだが……いや、うん任せて良いだろう。
「じゃあ早速出発するか、解決は早いほうが良いだろ?」
「そうですね。いるのは近くの丘らしいので、早速向かいましょうか」
ということで、俺達は家を出て王都の草原へと向かい……そこにいるだろう龍種と対峙する事になったんだが……。
「姉エルフが至高!」
「攻め攻めなドスケベシスターが最強!」
なんか頭おかしい言い合いがそこでは繰り広げられてました。
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魔王を倒した勇者のセカンドライフは懺悔室のバイトでした~旅した仲間や魔王軍のメンバーが次々とやってきて俺への激重感情を吐き出してくる~ 鬼怒藍落 @tawasigurimu
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