第17話 明日の今日は残務整理と新人歓迎会の予定
「ねえ、ダディ……」
「ああ?」
「する?」と恋人設定で、そういえば寝る布団は一組しかなく……添い寝する形で二人並んで天井を見上げる形で横になり。
リモコンで中間照明にすると外の星灯りといい感じだ。
ま、恋人設定としたので、いちゃこらは最低限求めてくる姫華。ま、その行為の延長線上にセックスのスタートがあり……A、B、Cと互いの心の赴くままに展開されていくのが大人的恋人たちの好意的行為の……その行く末に、何事にも代えがたい快楽に陥った余韻に浸れるのだ。
姫華は生物的女子ではないのだが、こちら的には性的行為の最中でも何の問題もなく、むしろ俺の自然にしたくなる欲求解消を進めるうえで。流れに任せて言葉無く……従って体を預けてくれるので、致しやすくもあり、何の不満もなく。今の俺はまるで青年期に戻ったかのようなエッチ力が復活している。が、絶頂直ぐからの二回戦突破は流石にできなく……。何かの強き性欲剤をリスクは負いたくなく。二十四時間後の一日一回でいい。
それでも俺の欲求不満は解消されている。姫華は生身の女子ではなく。セックスに関しても初期設定の致すことの恋人設定がインプットされていて……ほかの男と寝るようなことは無いことが、致している言動の感覚からも確認できている。
で、致し終わって……天井を見つめつつ……姫華に俺が腕枕をして、快楽の行く末の余韻に浸っている……状況だ。
「ねえ、ダディ……」
「ああ?」
「今夜もすごかったし」
「そうか?」
「完全復活だし」
「ああ。が、一日一回が限度だがな」
「でも、アタシは満足だし。ふふっん」と、この左脇にハマる形で天井を向いていた姫華がこちら向きに寝返りうって……まるで子猫のように蹲る……「うふっん」と吐息が漏れるさまも生物女子といたした後のように、この状況下での普通の相思相愛状態の男女感だ。
天井を見つめ……たまにこの胸の天辺の突起物にキスする姫華。俺がして欲しいことをしてくれるイイ女的女子だが、そのからくりについては、流石の俺でも推測不能だ。
「まあいい」とこの胸の内で思いつつ……そんなに高くもない天井の板の模様を見るともなくの俺……。蘇るのは……スーパーな銭湯パラディアンから俺んちに帰ってからの、所謂残務整理で、やり残していることは無いかのことだった……。
手狭な我が家がヘッドライトと街明かりの中に見えてきた……。
運転する俺の手を摘まむように触れる姫華。
ま、頻繁に襲って来る姫華のほっぺにチュッ! このチュッは、今日のことの庇ったお礼何か? はたまたお詫びなのか? またまた俺たち一般的スキンシップの表れか? は知れぬが……それぞれ総合的にいただけているのだと、俺は……オートマシフトをRにして……一発車庫入れバックを決める。玄関先の可能駐車スペースは、約五百センチ掛ける二百センチのアタイ面積で。前バンパーが敷地境界ギリで、後バンパーは若干手狭玄関の犬走に十五ミリかかっている止め方がベストだ。
……両サイドは引き違い戸幅分あるので余裕はある。道と敷地境に満天星ツツジを直挿しで俺が植えたがまだ苗状態で植わっていて、玄関口幅を二メートル分とっている。
何時ものように玄関先に車庫入れバックで軽バンを止めて……鍵を姫華に預けると、言わずとも玄関を開ける。
「さ。道具に手入れと、今日の精算帳簿付けするぜ」
「ええ。今から」
「ああ。後回しにすると。厄介になる」
「真面目だしィ、ダディったら。チュッ!」
と、ジョリンや草取りに浸かった青い籠をなど土がついているであろう道具を板から出して、玄関から満天星ツツジ内の外を回って縁側横の外湯水道の蕎麦に運ぶ俺。ここは井戸水なのでいくら使用しても汲み上げるポンプの電気代のみだ。
が、それも懸念して俺は、園芸用品の用土をこねるための大きいタイプから二番目の総称フネを購入してきておいている。今は凍る時季ではないので比較的きれいな水を半分ぐらい張っているので、それらの道具を浸けて、亀の子供のようなタワシで洗って、その横のイレクターパイプを工夫したお手製干し場におく。
「今度はするし。アタシが」
「ああ。頼むぜ。どっちがでなくな」
「ほんと。ダディってフェミニストだし。チュッ!」とほっぺにチュッする姫華。
姫華を見つめることもなく腰に手を回して、家に入る俺たち……。
「あ! 拭かないでね手、アタシの服で」
「拭かないよ。さっきタオルで拭ったぜ」
「むふっ。冗談だし」
「ああ。そうだな」
「真面目だし。ダディって」
「だめか?」
「誠実性もあるから、好き。チュッ! アタシは」
「そうか。ならいい」と入った玄関の閉める俺の後ろ手。
「実はな」とすこし姫華をまさぐり気分アップさせて、「さっきから」「ん」「しまくられでな」「ん」「もうしたくて限界だったんだ」「ん。いいよ」「キスが」
濃厚ディープキスをしまくっている外からアングルの俺と姫華のシルエットが……今時ないであろう曇りガラス越しに、どれだけ外に漏れているかは、知る由もない俺だ。
「さ、今度は事務仕事だ」「ええ……このまま致しちゃうのかと思ったしぃ」とまた軽くキスする姫華。「真面目だし」「溜めると後が面倒になるのが嫌なだけだぜ、俺はな」
仕事売り上げ会計をあくせく終えて……煎餅布団に添い寝して。「ねぇダディ」「ああ」
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