第30話「魔法訓練所の始動」
#第30話「魔法訓練所の始動」
ルカと私の魔力は以前より格段に上がっていた。これは普通ではあり得ないこと。
大きな問題なのでまずは2人だけの秘密とした。
また、その理由を探るべくルカのアイデアで魔法訓練所を作ることにした。
うまくいけば魔力が上がった原因が分かるかもしれない。そして、うちの領でも魔法騎士団が誕生するかもしれない。その状況なら国に報告しても問題はないだろう。
その魔法訓練所の責任者は私がすることに。
責任重大だが仕方がない。まだ5歳児のルカにやらせるわけにはいかない。また私は魔法使いとして有名だからそういった意味でも適任だ。
最初の仕事は候補者リスト作りからだった。魔法を使える、もしくは使えそうな20歳までの若い人を探して片っ端からリストアップした。
本来、魔法使いに年齢は関係ないが私とルカの魔力アップから考えてまずは若い人に絞ってやってみようということになったのだ。
騎士団、平民は問わずリストアップし実際に魔力測定を行った。
最初は数百人いた候補者。でも測定の結果、、、予想はしていたがほとんどは魔力なし。分かってはいたが、これにはがっかりだった。
それでも30名ほどは残った。わずかだが魔力がある。最初のルカと同じで本来は才能無しとして切り捨てられるレベルだが調査、育成と考えるなら丁度良い。
そこからはやる気を見るための面接。さすがにやる気がないと厳しい。また秘密の保持の問題もある。そこで面接をしたのだが、そこには明らかに私目当てだけの男たちも混ざっているとルカが指摘。確かに目が変なのが何人かいる。
これは良くないとルカが次々とはじいていった。私目的でも別にいいのでは?と思ったがルカが嫉妬しているのかもと思うと嬉しくなり、ルカの言う通りにした。
そして私も「ルカを守るために女性も断った方がいい」と提案したが
「いや、それは違うでしょ!」とルカに一蹴され、女性はちゃんと受け入れることにした。どうにも理不尽では?
また訓練生的な扱いだが基本的には騎士団所属になる。体力作りや剣の訓練もする、訓練もそれなりにきつい、魔物退治もするということも伝え覚悟も確認していく。
平民の中には食事が無料で取れるということに喜んでいる人もいたけど訓練はそれなりに厳しい。魔物を退治する必要もあることも告げると諦める人もいた。
そしたら、あれよあれよと10人まで減ってしまった。仕方がないが数百人からここまで減るとやはり厳しいなと感じる。
ともかく残った訓練生は3歳から20歳までの10人。
子どももいれば、もともと騎士団にいた若い人もいる。騎士団所属の人間はまあいいだろう。面識もあるし訓練自体が大きく変るわけではない。
問題は、、、特に子供たちかな。申し訳ないが親元を離れてこちらに移ってもらう。早起きしてのランニングなど子供だけではできないからだ。ルカの提案で1週間に1回ぐらい休暇を与えてその休暇時に帰宅してもらうことで折り合いをつけた。
こうしてルカの年齢が近い3~7歳の子ども3人はルカが主に担当することに。
それ以外の年齢の高い訓練生たち10~20歳の7人は主に私が見ることにした。
最初の課題は以下の通り。ルカと私が魔力が増えた可能性から考えてこれらの項目を訓練生にもやってもらう。
・魔物肉をたくさん食べる
・時間のある時は常に魔法を使い魔法の制御を覚える
・朝夕のランニングで体力作り
・剣の訓練(これは騎士団にもお願いする。体力がない人は体力付けてから)
・魔物討伐(ただし剣に慣れてから)
結果が出るまでにはおそらく数年はかかるだろう。今からどのような結果が出てくるか楽しみだ。
こうやって魔法訓練所が始動した。ルカとの共同作業だ。
それにしても私が魔法使いのエースと呼ばれるだけでなく魔法使い訓練所の責任者になるなんてびっくりだ。
10歳の時を思い出す。その時の私は初の他領での討伐に出かけていた。そして魔法使いとしてはギリギリと言われて大泣きしたっけ。
その時から考えたら魔法使い訓練所の責任者になるとか夢のようだ。そしてその私の経験を若い魔法使いにも伝えていきたい。今の努力はきっと実るから頑張れって。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます