Good bye myself...

@Dark-C

Episode.1...Introduction.

 歩く。

 歩行、指向、探索。

 僕の未来は、新たな絶望と再生の輪廻。

 さあ、始めよう。

 これは、どこにでもよくある、循環の輪廻の物語だ。

 蔵人(クラウド) 。遠くから見れば普通の青年に過ぎない。

 実際には心の奥底にもう一人の僕(Cloud)を宿している。

 一歩を踏み出すたびに、彼は記憶の断片と向き合い、自らを乗り越えていく。

 その瞳には、失ったものへの優しさと、新たな始まりへの希望が灯る。

 灯るだろうか。

 アロマキャンドルみたいに淡い炎の生命だって、多分生きているんだと信じられる瞬間がきっとやって来るだろう。

 でも、多分僕たちは知らない。

 もう一人の僕でさえも。

 この亜紀の追悼は繰り返して空に、亡くなりし、夏の残影に向かって僕は、どこまでも影が全を全うする個となれるようにこれから生きていく僕たちが自分自身の為だけに亜紀の命が蘇るように祈った。


 「多分、貴方は何も分かっていない。気分と意識の違いも、思いや、考えの違いも、貴方と私の違いも」亜紀(Aki)。

  蔵人にとって最も大切な存在―――空に吊るされたガーランドみたいな存在。

 彼女は友達以上恋人未満の微妙な距離感で彼を包む。しかし、運命の波に飲まれた彼女は時空の彼方へ消え、彼の心に永遠の光として残る。亜紀は、儚さと強さを兼ね備えた存在であり、蔵人の行動の源泉となる。


 マスター(登場する全ての時間の橋渡し人) 時空の裂け目をつなぎ合わせる役割を担う謎の人物。蔵人の迷いを導き、答えを示す存在だが、その言葉は必ずしも優しくはない。彼の背後に隠された物語を知る者は少ない。彼は終始無言だった。



 「蔵人君、貴方に生きていく指針を与えないと多分、貴方は支えないといけない存在となって多分友人として記憶の中で生きていけるはず」

 絵美里(Emiri)。彼女の存在は物語に甘美な謎と静けさをもたらす。儚げな瞳の奥には、強さと再生の想いが宿り、蔵人にとって新たな光となる。絵美里は瞬間の情景を生きる、まるで時空の絵画の一部であるかのように墓参りを行う。彼女の微笑みは過去と未来を繋ぎ、物語の鍵となるかもしれない。

 「貴方は多分まだ過去のAki.を超えていけるはず」


 亜子(Ako)。 亜子は、陽だまりのように暖かく、それでいてどこか影を感じさせる大人の女性。彼女の笑顔には、過去の傷を包み込む優しさと、それを隠そうとする芯の強さが宿る。いつも明るく、場を和ませる存在だが、時折見せる沈んだ瞳には、彼女が抱える秘密が垣間見える。 亜子の声は風鈴のように涼やかで、彼女がいるだけで周囲の世界が少しだけ柔らかくなる。蔵人や絵美里にとって、亜子の存在は欠かせない光のようなものであり、物語に温もりと人間味を与える女性。

 「ただ―――、貴方はどこか亜紀の影を見ているみたいね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る