掟を超えた想いは届くのか?
- ★★★ Excellent!!!
昼と夜、決して交わらない世界で出会ったソルとヨゾラ。ふたりの繊細な心の揺れと、掟を越えて惹かれ合う想いが、静かな情景描写とともに丁寧に紡がれています。
特に、別れや再会の場面では、言葉にしきれない切なさや希望が余韻として残り、読後も胸に温かさが広がる作品です。
王道の“禁断の恋”をベースにしつつ、詩的な文章と世界観の一体感が際立ち、キャラクターたちの感情の起伏も自然で共感しやすい。
物語を通して“想い”の力や、世界を変える小さな勇気が優しく描かれており、ファンタジー恋愛小説の魅力が詰まった一作です。
静かな余韻を味わいたい方、心に残る恋愛物語を探している方におすすめします。