この最弱、最強につき〜スキル:ステータス改変って強すぎない？〜

　ここはある日突然異世界と融合した地球にある日本

　この世界ではいつ、何処で発生するのかわからない迷宮（ラビリンス）と呼ばれる謎の建造物が存在する

その迷宮（ラビリンス）の出現率が日本は世界でも有数の数を誇る

　そして、スキルと呼ばれる特殊能力を保有する人間が存在する

　その人間たちは人間兵器、希望のカケラと呼ばれ、英雄視される

　だが、ノースキルの人間は無能と呼ばれ、イジメの対象にされる

　それは社会問題として街中では毎日抗議運動が起こっている

　これが今の世界の姿、日本の姿だ

　それだけではない

　この地球は異世界と融合したことにより、魔力という科学技術を凌駕した力が誕生した

　この魔力という力はスキルを発動させるための源となる

　だが、この力には個人個人決まった量しか保有できず、その量は人それぞれなのだ

　天井は人によるが、増やせないわけではない

　ここまでなら良いのだが、ごくごく稀にスキルを持っていても魔力を持っていない人間が生まれることがある

　その人間の事を「魔力欠陥児」と呼ばれ、ほぼノースキルと変わらないため、これもまたイジメの対象にされる

　だが、普通なら魔力はスキルを介してしか見えない

　ならなぜ、魔力が無い、スキルがないという事がわかるのだろうか

　それは某RPGなどでよく見る”ステータス”が見れるからである

　”ステータス”とは個人の能力や魔力量、スキルまでもが見えてしまう

　能力と魔力量は数値で、スキルは詳細に書かれている

　この”ステータス”は誰にでも表示でき、見たいときに見れる

　そして、そこに表示されたことは覆せない

　この話は1人の少年がある日突然手に入れたスキル、ステータス改変を使い、実力を隠しながら混沌とした日本を生きていく物語である