第2話 育毛ブーム

 今、私の中でマイブームなのが育毛だと、おタケさんに話したら、おタケさんも嬉しそうに

「あらー、一緒ヨォ。」

と申しておりました。


 おタケさんは、坊主とまではいかないが、五分刈り頭やのに育毛なんて必要あるんだろうか?


 私の怪訝そうな顔つきを見て、おタケさんは察したらしく

「ちょっとお。ボディソープで頭洗えばいいのにとか思ってんじゃないでしょうねぇ。」

と指摘される。グキッ


「薬用育毛トニックの清涼感で満足しているオジ様たちと、アタシの事を同じ括りにしないでくれる。」とお説教をくらう。

「アタシ、サロン専売のシャントリ(シャンプーとトリートメント)買ってんだから。」

これは、どうも、すみませんでしたぁぁ、だわ。


 美容師さんがYouTubeのチャンネル開設されていて、とても詳しく教えてくれる。私がそれを観て学び継続している事は、シャンプー前のブラッシングとシャンプーを泡立てネットでしっかり泡だててから頭を洗うことだ。お高い育毛剤を続けるのが難しくても、これなら自分の意識がけでできる。


 ドライヤーもピンキリで、高機能ドライヤーは8万円越え!


私の世代で懐かしいのがクルクルドライヤー。今の若い子達はみんなコテとかストレートアイロンで上手に巻き髪したり、ストレートヘアにしているけれども、私の時代は何と言ってもクルクルドライヤー一択やった。


 遡って昭和、女子はみんな松田聖子ちゃんに憧れて、一億総松田聖子似女子(似ているのではなく、似せに寄っているだけなんやけれども、みんな真剣)が流行っていた。


 当時の私、一台のクルクルドライヤーを姉と共有して使っていた。お風呂入る時間も姉と前後するから、先に風呂から上がったほうがクルクルドライヤーを独占しとるわけで。

「いつまでクルクルしとんだ!」

これが姉との喧嘩の火種になってた。


 髪の話プラス昭和アイドルで、おタケさんと盛り上がった。髪に良いらしいと噂のワカメ、本日の酒のあてチョレギサラダにも入っている。残さずビールと共に頂きます。


「あー、今日髪切りた〜い。って突然思いつくのよね。あれってなんだろう?」

と、おタケさん。


 突拍子もなく髪切りたい熱が湧いてくる。あるある、そういう事。


 髪切りたーい熱にうなされてる時に限って、美容室予約いっぱいなのも、それもあるあるだあ。途端に、自分の前髪が目にかかって気にさわる。あー、髪切りたい。

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