【自主企画】みんなでリライトしよう♬

ロムブック

自分の作品

【タイトル】異世界転移して語り部となり異世界で暮らす

【原作者】ロムブック

【原作リンク】 https://kakuyomu.jp/works/16818622175597581464

【該当話リンク】https://kakuyomu.jp/works/16818622175597581464/episodes/16818622175598229790


リライトして欲しいのは、自作、異世界転移して語り部となり異世界で暮らすの『第十話 天才少女エマ』、語り部の下へ訪れた天才少女エマの登場する以下のエピソード、全文です。


現代でも少子化にあるのでこのエピソードを書きました。

短くても長くしても良いので、自由にリライトして頂きたいと思います。



==▼以下、本文====



 カケルのイデアでの語り部十一名との暮らしも大分慣れた頃。カケル自身も日本の記憶は薄れ始めて三カ月が経った。カケルの語り部としての三番目の来客者が現れた。カケルも来客者が来るのを楽しみにするようになっていた。事実、人と話すことに充実感を覚えてもいたのだ。カケル自身願ってもないことだった。それも司祭、次司祭、他の語り部たちの影響力が強かった。語り部たちは人と人との対話の中に真実を求めているのだ。優秀な実話、物語を求めている。


 今回は子孫繁栄について言及をするつもりらしい。やっと十歳になろうかという少女が来客者がだった。


「子供が産まれるかも知れない。そう母さんが言ってた」


「それはおめでとう」


「おめでとう?私は別に弟が生まれようが妹だろうが嬉しくないの」


「どうして嬉しくないの、エマちゃんは」


「その分、家計が苦しくなるからよ。当たり前のことでしょ」


「それでも君の父さんと母さんはもう一人欲しいと思ったのでは?」


「私は肉体的な愛情や感情は信じないの。あと貧乏なの」


「こりゃまた天才少女だ。でも肉体的な愛情や感情って何。」


「馬鹿にしないで」


「失敬」


「武勲や美談ではないけどそれもまた武勲を作るためのものだと思うの。それだけ毎日の生活は大変だと私は言いたいの」


「それもそうだ。エマちゃんは頭が良い」


「でしょ?」

 自分でわかるくらいには理解していることなのだ。事実だれが見ても天才じゃないにしても利発そうで頭のよさそうな少女に見える。


「子供はこれ以上いらない。私だけで充分」


「いらないと言ってももう産まれそうなのではないの」


「まだ確実に決まってない。母さんはそう言ってただけ」


「するとまぁ君の母さん父さんに夜の営みはあったわけだ。つまり二番目の子供を作るつもりであったと」

 カケルは自分でも良くそんな言葉がでたなと思って驚いた。


「その通りだと思う。語り部のお兄ちゃん」

 カケルもまだ十六だ。お兄ちゃんで通る年齢だ。男女関係の問題にカケルは司祭や次司祭にバトンタッチを求めたいとギブアップしそうな気分だった。


「もしもエマちゃんが大恋愛をしたら同じように思わないかな。お互いに惚れたらなかなか拒めない欲求なのではないの」


「なかなか拒めないか。それもそうか。私、大恋愛したことないから」


「もしも弟や妹が産まれるにしても手塩にかけて皆で育てれば良い。」


「それもそうね。語り部のお兄ちゃん。過度に気にしすぎちゃったみたい。でも産まれてこない方が良いと思うのが本心よ。産まれてこなければ弟や妹の面倒をみる必要もなく憂いがないもの。パパやママだってそう思うに決まってる」


「それもそうだね。またその時が来て問題があるならまた来てよ、エマ」


「OK」


「君の考え子孫繁栄に対する理論は優秀だと思うよ。こちらも凄い参考になった。僕、髙橋カケル実はこの国の出身じゃないんだ。遠い場所に妹がいる」


「そうなの。会えなくて寂しくないの」


「エマちゃんのような子がいればね。それと自分がいなくなっても心配したら駄目だと言ってあるんだ」


「そうなのカケル。ありがとう、今日は話せて良かった。楽しかった」

 エマは安堵の表情を浮かべている。本当に参考になったのだろうか。


 今回の語り部の仕事は終わり、カケルは胸を撫で下ろした。


 ◆


「凄いわね。良かったよカケル」

 天才少女エマが帰ったあとすぐに司祭が部屋に入ってきた。


「ちゃかさないで下さいよ、司祭。聞いてたんですか」


「聞いてた、御免」


「どうでした合格ですか」


「あーうん。もう大正解、合格。司祭はカケルと結婚したくなったわ」


「えー本当なのぉ?それに正解とかあるのかよ、もう」


「本当にそう思った」 


「じゃあちゃんと結婚して下さいよ」


「お、これで婚約決定ね。来月はハネムーンかな」


 司祭が冗談か本気かわからないことを言っている。司祭も以前よりカケルと打ち解けて、親密になってきているようだ。これなら語り部の仕事も上手くいくに違いないと誰もが思う。ハネムーンだなんてカケルの方が断らないかも知れない。カケルは妙に期待してしまった。あの司祭とだぞと。










以下リライトしてくれたリライター様




風雅ありす様

https://kakuyomu.jp/works/16818622176238440603/episodes/16818622176694976062

初めてリライトしてくれた方



ツクヨミアイ様

https://kakuyomu.jp/works/16818622176784197750/episodes/16818622177039483970

二番目にリライトしてくれた方



ぱぴぷぺこ様

https://kakuyomu.jp/works/16818622176299190992/episodes/16818622176992054717

三番目にリライトしてくれた方

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