4. あかいくつ
道ばたの
ポールの上に
あかいくつ
やさしき人の
手がのこる午後
※※※
道ばたのポールの上に、小さな赤い靴がひとつ。
それはきっと、うまく履けなかった子どものくつであり、履かせたかった母親と子どもの可愛いやり取りが見えてくるよう。
落ちていたくつを目につく場所にそっと置いた、やさしき人の手のぬくもりも感じた。
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