悟空の公式 ー日々充実させるにはー

oga太

復活の詩(うた)

気づくのが遅かった。

今まで、私は誰かに自分の車の運転を任せていた。

それは、私の楽をしたいという本能だ。

私は、人生のハンドルを握らずに、窓を眺めて

何かワクワクすることは無いか、と嘆いていたのだ。

自分から行かねば、面白いことなどあるだろうか?

胸のときめきなどあるだろうか?

ハンドルを握れ。

面倒くさい、という本能に抗え。

私には人生を楽しむ才能があったハズだ。

いつからだ?

最短で物事を終わらせようとしだしたのは。

早く終わらせて家で寝ようと考えたのは。

私は「死んだ顔族」の方だった。

鏡に映る、つまらなそうな顔に、今気づいた。

私は一度死ななければならない。

そして次こそ、やってみたいこと、やったことないことに触れよう。

今度はちゃんと、人生にワクワクしよう。

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