第7話 だからぼくはこうしたんだ
シルエットから感じる不安にやられ、背中がひんやりとした汗に、洗われる秘書は、呑気にシルエットを分析する初老の男性の言葉に、見開かされ、震える声を上げ、「そ、そんなことを言ってる場合じゃないと思いますよ…!」初老の男性の落ち着く姿に、もう少し彼に緊張感を持って欲しいと、強く思い秘書、「もしこの人が言ってる事が本当だとしたら…」
秘書のモンスターでも、見たような震える姿に、軽く笑う初老の男性は、軽めに鼻で息を吐き出す、「何かね?」可笑しく笑い、まったりと背中を回転椅子に付け、秘書の緊張し、汗を流す姿を、からかうように話を紡ぐ、「君はもしかしたらこのちんちくりんが、」極めて当たり前にと、右手の人差し指で、茶番と覚えるシルエットを指差し、相手が紡ぐ、とてもじゃないけれども、神様のように思えない話を、分析し、そもそも神様は人類なんかに、果たして本当に興味を、持つのかなと、困惑気味となる初老の男性、「本当に神だと思うのかえ?」
「ちなみに、」初老の男性の自分を、小馬鹿にする一言に、不満そうに艶やかなる唇を、すぼめるシルエット、「いま、」両手の人差し指で軽く足元を、指差すシルエットは、自身の話に眉間に、皺寄せられる二人を見上げ、「ぼくらの会話を聞いてるのは、」シルエットのまったりとした口調に、左側の眉毛を上げられ、ぼんやりと小首を傾げる初老の男性。まったりとぼける二人を見上げ、両手を広げるシルエットは、軽く顎を引き、ニヤリと左側の口元を上げる、「この星にいるの全人類なんだぞ?」
大きなシルエットが、都会のど真ん中にある最大のモニターを始め、町中にある様々なデバイスを乗っ取り、耳障りな声を上げ、人々の耳を占拠する現在に絶句され、どうなったかなと、分からない青色の髪の少女は、ぽつりと呟き、「竜祥(りゅうしょう)君…」
呆然とシルエットの姿に視線を奪われ、道の上で佇んで、ざわめく人達はモニターを見て、それぞれの思いを声に乗せ、夕暮れの街の小うるさい景色に目を細められ、どうしろって言うのかなと、困惑気味になる赤い髪の少年は、軽く歯を噛み締め。
大勢の人達が立ち止まり、夕焼けに照らされいくシルエットに、眉をひそめ、お互いの姿を見つめ合う現在に、少々歯がゆい気持ちにされ、世界は不思議になるのだなと思う雑な髪形をした少年は、恐る恐ると喉元に、引っ掛かる唾液を飲み込んで、シルエットを見上げる。
ゆっくりと額を上げ、本当の神様を崇める心境を持ち、人々のそれぞれ強張る現在を、眺めるシルエットは、軽く右手の人差し指を立て、世界を射殺すように前に向け、突き出し、ゆっくりと喋る、「いい眺めだよねここって。」目映い太陽の分厚い赤い雲に姿を隠され、幕を閉じ海の向こう側に沈む姿を、ぼんやりと見つめるシルエット、憂いに充満される黄昏の光の、マシュマロの雲の外側を、橙色のオブラートで包み、赤く染める現在に、軽く鼻で笑うシルエット、「ふん…」
忽然、空を隠す雲の群れを突き破り、真っ白な円盤は雲を退かし、徐々に夕焼けの金色の光を放たれる海原に向け、伸びる円盤の、巨大な白い柱と化し、海に突っ込む姿を眺めるシルエット、「面白い星だよね、」軽く額に右手を添え、遠くにある空から、差し込む柱を、見るシルエット「いっぱい実験体が住んでて、」人々がやる事に、気づかぬまま姿を嘲るシルエット、「気付いていないし…」まったりと柱を待ち、ぼんやりと自分を見る人々が可哀想だと思い、星の状況を分析するシルエット、「助けて貰ってた感じって所かな。」天と地面を繋がる柱に一瞥し、ニヤリと口元を上げるシルエットは、絶句される秘書と総統の顔を見上げる、「来るよ~」
”ドーンー”真っ白な円盤の、強く海原のど真ん中にぶち込み、夥しい海水を翻弄し、海の向こう側を抉る様を満喫するシルエット。”ボーンッ~”猛然と柱に飛ばされ、岸に飛ぶ青色の海水を漠然と俯瞰するシルエットは、人々の絶望に脳みそを、かき混ぜられる現在を、見下ろす、「へっ。」深い青色の海水を吹き飛ばし、自身に感動され、揺さぶる地面を気にすることなく、まったりと額を上げ、ドーナツの如く地形をする星を、見下ろす遠くにある植物の星を眺めるシルエットは、海水を封じる、ドーナツの地形の内側にある防波堤に一瞥し、つまらなさそうに、何度も首を横に振らす。
「この星の地形も面白いよね?」ニヤリと口元を上げるシルエットは、柱が星のど真ん中に刺したのを確認し、嬉しく両手を軽く叩き、シチュエーションを理解不能である初老の男性と秘書の、どうしたらいいのかと、ぼける現在を、壊れる海原と共に眺める、「海に陸を囲んで貰ってるって感じかな。」楽しく語るシルエットが、何をするのかと分からない初老の男性は、体内の芯からこみ上げる恐怖に、思考回路を阻まられ、相手はただのハッカーじゃないと言う事に、ようやくにも気付き始めて、一体どうしてこうなるかなと、疑問にパンクされし脳内の疼きに、焦がれる彼は、強く歯を食いしばる。
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