ゆあれこ

・【悪童’se1周年記念】今更みんなで遊園地で遊ぶ！【今回はご褒美会！】

［正歴2-20 5/10］

［0.00］

「悪童’se〜。はいどぞ〜。」

「1周年きねぇん。はぁいつぎぃ。」

「アー…今更ァ。」

「えっ、あれっ！？あ、え、み、みんなであそぶ！ご褒美回！」

「in遊園地ー」

（順に 灰褐色の髪に丸眼鏡の男:ヨウ、 肩ほどまで伸びた金髪の男:のの、 眼鏡をかけた目つきの悪い紫瞳の青年:ラト、 黒髪赤瞳の青年:ヤマ、 白髪の小柄な少女:とる子 がカメラに向かってタイトルコール）

「…誰だァ？しょッぱなから台本丸無視したテキトー人間はァ。」

「だれぇ？」

「ヨウさんから始めたコトだけどラトくんとののさんもそれに乗じて俺に最後の皺寄せ押し付けたよね！！！」

「私ちゃんと台詞言った。」

「とる子えらぁい。」

「えら〜い」

「とる子えらいね！かわいい！天才！でも俺も褒めて！！」

「ヤマくん何荒ぶってるの〜？」

「ヨウさんが！ヨウさんの！ヨウさんでしょそもそもさぁ！！！」

（無表情ながらにどやっ…とやり切った様子のとる子を褒める3人）

（とる子を可愛がりながらも1人皺寄せを押し付けられたヤマが歯を見せながら叫ぶものの総じて無視される）

［3.02］

「てかオレ、初めてだわ夢の国。」

「ほんとのほんとのほんとにマージで楽しんで良いんでしょ！？もうマジで楽しむからね！やっばテンション上がってきた！」

「オマエがローテンションのとこ見たコトねェけど、今日は割り増しでひでェね。」

「まずどこからいこっかぁ。まようねぇ。」

「たのしみ。いっぱいあそぶ。たべたい。あそびたい。たくさんあそぶ。」

「見てぇとるが超テンション高い、かわいぃねぇ。おいしいものおなかいっぱい食べようねぇ。」

「ね〜、いっぱいあそぼうね〜。」

「いやいやまずは夢の国ときたらど定番、被り物でしょ！」

［8.26］

「決まらないねぇ…」

「くッ、とる子があンまりにも可愛い弊害がこンなとこで出るとはなァ…」

「やっぱりこのふわふわがかわいいくまの耳がいいよぅ。」

「いや〜、こっちの帽子が超キュートで俺はこれがいいな〜」

「なんでもいい。はやくあそびたい。」

（入り口すぐのショップで各々が選んだ被り物で揉める4人と、すでに飽きて早く遊びたいと退屈そうに壁にもたれかかるとる子）

（編集の都合上カットされているが実在時間”15分経過”と画面右上に表示されている）

「…もういっそみんなお揃いにするとかどう？」

「！それだ！ヤマお前いい事いッた！生まれて1番！」

「ラトくんあとで覚えておいてね！」

「忘れたァ。」

「なんでもいい…はやく…あそぶ…あそびたい…」

「とっ、とるごめんね〜。まずいよ〜とるのテンションがすごい落ちてる〜！」

「オレたちが買い物連れ回した時以来のゲンナリ顔！ごめンな！！」

「ど、どこからまわろっかぁ。とるぅ、どこいくぅ？」

「すぐ会計してくるからァ！」

「俺たちだけ盛り上がってごめんねとる子！」

［15.47］

「もういっかい。」

「とる子、めっちゃくちゃに気に入ってんじゃん！楽しかったんだねジェットコースター！おめめきらきら！」

「もいっかい乗ろうね〜」

「…むり…おれ…もうむりぃ…」

「オレも無理…かも…自分の制御外にある回転目が酔う…」

「ふぅ〜ん、ののくんとラトくんはこ〜ぉんな楽しそうなとるの“もう一回”、無碍にするんだ〜。」

「うわー、ののさんラトくんひどー！俺たちはぜんっぜんよゆーだけどねー！」

「もういっかい。」

「嘘嘘嘘だよぉちょう嘘ぉ！とる子一緒にのろぉねぇ！」

「ちょォど乗りたかッたンだよもォ一回！」

「お留守番する？ののもラトも、くるしそうだししんどそう…まってて。ヤマとヨウと一緒にのってくる。」

「やだやだやだぁ！おれのるよぉ！」

「仲間はずれは嫌だァ！」

「はずしてない。」

「一緒に遊ぶんだよぉ！」

「オレたちやればできッからァ！」

（無表情ながらに瞳に星を散らすとる子がわくわくと体を揺らしながらアトラクションを指差す）

（その隣でぐったりと項垂れるののとラト、を見てにやにやと煽るヨウとヤマ）

（覚悟を決め再チャレンジを誓う2人、字幕にて”2人の運命は、いかに…！”と緊迫の様子で次のシーンに切り替わる）

「…で、結局グロッキ〜。三半規管よわよわ〜」

「人間のバグがぬかしてンじャねェぞ…」

「なんで三回転もするわけぇ…後ろ向きにぐるってするし酔うしさぁ…落ちたら死ぬし飛ぶこともできないくせにあれを楽しむのふざけてるよぉ人間…」

（オチ：知ってた）

「とる子ここ急流滑りもあるって！やば！スプラッシュだよ水飛沫だよ！」

「のる。」

「そこの三半規管雑魚2人は休憩してなね！写真撮って！」

「あの犬ッころ調子乗ッてンじャねェぞ…！舐めンな！」

「そうだよ馬鹿にしないでよぉ…おれたちが人間の作ったアトラクション程度でやられるとでもぉ？」

「カメラよこせ！」

「最高の一枚撮ってやるよぉっ」

「ぴーすする？」

「かわいいよぉっ」

「一分一秒カメラ映えするかわいいこの世の最高傑作ダワ」

「ぴ〜す」

「ぴーすぴーす！」

「うわウゼェ」

「きっつ」

（カメラを強奪するラトとののに向かって可愛らしくピースポーズをきめるとる子、の隣で笑う猫みたいな顔をしながらとる子を挟みポーズを決めるヨウとヤマ）

（ダイジェストにて”急流滑り楽しかったです”　”ののくんヤマくんみてる〜？”　”スプラーーーーーーーッシュ！！”　”最高の一枚、きめたよぉ”　”最高傑作の横にバグ2人”という手書き文字と共に急流滑り時の写真が数枚映される）

［28.41］

「おいしい。」

「おいしいね〜」

「ァ、これも多分とーる好きだと思うぜ。一口食べな？」

「おいしい。」

「ニンニクエビ味のポップコーンやばぁ、お酒欲しくなるぅ。とるこっちも食べなぁ？」

「おいしい。」

「あ！期間限定の味あっちのエリアに売ってる！甘いの！ハニーココア！」

「たべる。」

「いこー！」

（いっぱいたべる君がいちばん〜という音楽と共にこの時点でのたべたものの一覧が映される）

（一番小柄な女の子が一番食べるし食べるの大好きだし全身で美味しいんだなってわかる姿に癒されながらいっぱい食べさせたい男4人の姿）

［43.21］

「へーェ、ゲームにクリアしたら景品プレゼント！だッて。やッてみる？」

「よっしゃ！負けたやつ敗北者ね！」

「難易度難しめみたいだね〜、負けた時の言い訳考えといたら〜？」

「おれ見ながら言わないでくれるぅ？それで本当にクリアできなかったらヨウくんのせいだからねぇ。」

「5人でおねがいします。」

「「「「「……………………」」」」」

「ッふ、は、くは、あーッははははッはッ！もォだめオレだめェ！やッべオレらサイコーすげェ！」

「全員クリアしちゃったぁっ、景品5人とももらっちゃったぁっ！キャストさんの目がすごく痛かったよぉっ！」

「んっははははは！誰たちなのさ！始まる前に敗北者だとか負けたら惨めとか話してたの！」

「クリアする人いないね〜、難しいんだね〜、とか話してたのに全員景品もってるよ〜！」

「見た？見たァ隣のグループの人らン顔ォ！ドン引きしちまッてンの！オレら5人連チャン成功ォしちまッてッからさァ！」

「ダメだよもう面白すぎるんだけど！まだ昼なのにこの荷物の多さどうすんのこれ！」

「お腹痛いよぅ、もうなんかもうすごい面白くて笑い止まんないよぅっ」

「いっぱいげっとー、アチーブメントコンプリートー。おうちにかざろー。」

「これはもう金枠解放〜、五つ並べて飾ろうね〜！」　

（崩れ落ちながら爆笑するラトとヤマ、腹を抱えるののとヨウ、嬉しそうにくるくると回るとる子、全員ともゲームクリア者しか貰えない景品をひとつずつ持っている）

（後日、悪童’seのスタジオにそれぞれのメンバーカラーのリボンがつけられたぬいぐるみが並べられている写真が映される）

（動画の最後　”いっぱいおもしろくてたのしいことまだたくさんする　とる子”　”サイッコーたのしー！まだまだ遊ぼうね！　ヤマ”　”次はなにしてあそぼうか〜　ヨウ”　”いつもありがとォな　まだっまだ足ンねェ！　ラト”　”それじゃあいったんまた明日、あそぼぉねぇ　のの”と、それぞれの手書きの文字と共に5人の集合写真が映される）

・独断と偏見と愛を込めて

極論、その動画はいって仕舞えば、ただ仲のいい友人5人が遊園地を遊び惚けるだけの動画だ。バラエティらしい企画など一切含まず（とはいえ“らしい”ノリはあったが）おかしろくたのしげに遊ぶだけの、そんな動画。だと言うのにひどく心を惹かれた。惹かれてしまった。

やられた。呑まれた。溶かされた。絡め取られた。狩られた。落ちちゃった！

さて、そこからはもはや語るに容易い。オタクっていうのは落ちた直後が1番収集に長けている。鉄は熱いうちに打てを自主的に喜んでする生き物ってコト。

関連動画、切り抜き動画、balloon、個人チャンネル、グループチャンネル、お気に入り登録、タグ検索、グッズ、配信、最新動画……気がついたらすっかり生活の一部に溶け込んで、立派な視聴者、ファン、推し活、オタク、あるいは悪童’se流に言えば（ファンネーム）チルドレン。

単純？ミーハー？

だってだってだって！あんなに可愛くてかっこよくて意外性の塊みたいに強くて寧ろあんなの嵌まれって言われてるようなもんじゃん！

_以下オタク特有の好きなものの好きなところを語り始めると長くなる現象につき読み飛ばし推奨_

まずまずとるちゃんは可愛いってのは勿論のことね当たり前っていうかそういうのは大前提なワケお人形さんみたいに可愛いしぽてぽてってかんじで歩くのもすきオーバーサイズの服でぱたぱた腕振るのも可愛いし他の悪童’seの動きを真似してるのもサイコーにすこってやつ画面の端っこで末っ子きゃっきゃしてんのまじ尊い、しかも悪童’se4人にめちゃ可愛がられて甘やかされて特別って感じをどっち側の当たり前のこととして日常の一部になってるのはほんとありがとうございますでも勿論それだけじゃないのよ勿論ね！！とるちゃんてばそっち方面でも普通に職にできただとか動きが本職だとか言われるくらいゲームスキル高いんだよね具体的にいうとFPS系っていうの？敵倒したりする系の動きがヤバヤバのやば、ヘッショ（ヘッドショット）連発敵の動きの見切りと動作の取捨選択がマジかっこいいわけ容赦のなさ半端ないし第三者視点で見てるはずの私たちですら普通に気づかないワナとか普通に気づいて対処するしてゆかホラー全然怯えずに淡々と処理していくところとかギャップ追い越して焼けてるサバウォの連続キルとかかっこよすぎ溶けた、ア勿論これだけじゃないから物語系のゲームやった時の物語への感想っていうの？感性？受け取り方がすごい詩的っていうか素敵っていうかこういう考え方をしてくれる、受け取り方をしてくれる、そういう気遣いをしてくれるって感心するようなそう言う考え方したいっていうかすごい善性あってマジで泣けるから全人類とるちゃんの悪夢のゆりかご実況見るべき涙腺やられる覚悟で見てほしいすき最高愛してるそれらを踏まえて悪童’seでゲームしてる時のとるちゃんのまた違った魅力もほんとサイコーなのよいいのよ末っ子でデロデロ可愛がられながらそーゆー時はすごい頼りになるかっこよさで4人がメロメロになってるのすごい良き良きの良きなんだよねあんなのオタクみんな好きだからそもそもあとあとあと

_終わらない上にあまりにも長く同じ感想で締めくくるばかりなので省略_

（は〜。勿論他の4人も面白いしかっこいいし好きなんだけどやっぱとるちゃん最高！今日の悪童’seの動画も楽しみだし。スタッフリベンジ企画とか絶対面白いやつだもんね。）

スマホに映し出される予告サムネにまた、学生少女Aの口元がもにょりとにやついた。