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  • 赦しの朝への応援コメント

    これはある意味で、晴々とした……とまではいかないまでも、ひととしての尊厳と矜持を、最後まで捨て去らなかった近藤さんのハッピーエンドだったと思います。

    人間はどっち付かずなんだと思います。

    ひとを、神を信じ切ることはできずに、どこかで裏切りたいと思いつつも、また元の人生に戻りたいと願う……

    峰田のように善悪の彼岸を越えてしまうのは無理だったけれど、それが愛すべき我が子のいる近藤さんにとっては、何よりのハッピーエンドだったのではないでしょうか。

    最後は、妻の三咲が戻ってくれれば、とも思いましたが、さすがにそこまでは出来すぎた感がしたでしょうか……。

    峰田の妻は、地獄の王ベルゼブルだったんですね……彼は選択によって、もうこの世に居場所がなくなって、地獄にしか居場所を見出すことができない道を選んだのかも。

    それを勇気だというなら、峰田が歩むのは蠅の王に仕えるための悪魔になるための道ですね。

    お見事な作品でした!

    作者からの返信

    紫雨さん

    コメント&レビューありがとうございます!
    とても丁寧に読んでいただいて、うれしいです。

    プライドの高い人間だった近藤は一回擬似的に死んでしまって、もう一度生まれ変わったイメージです。残りの生涯はベルゼブルの影に怯えながら生きることになるのですが、それでも息子を育てる父というアイデンティティに希望を見いだせることになると思います。
    近藤の選択が人間性を考える契機になってくれたら感激です。

    峰田は完全に悪魔の使徒となり、もはや人間らしさが欠片も残っていないイメージで書きました。でも、まだ人間でいられた段階もあったのかもと紫雨さんのコメントを読んで思いました。

    もったいないお言葉数々頂戴し恐縮です。精進してまいりますので、これからもお読みいだけたら幸いです!

  • 蝿の夜への応援コメント

    >「なんで、僕を――」

     そう言った直後、全てのロウソクに火が灯った。同時に。一斉に。瞬間的に。オレンジ色の無数の炎が放つ熱気に頬をあぶられながら、僕は目を剥いた。何が起こっているんだ。酔っ払って幻でも見ているのか?

    ……ここのシーンはゾッとしました。ここから、現実と異世界の境界が曖昧になっていくんですね。

    作者からの返信

    紫雨さん

    表現を褒めていただき、とても励みになります!

    こちらは、自分的に禁止としている「副詞」(同時に。一斉に。瞬間的に)を解禁して、勢いを出すようにつとめました。
    うまくシーン切り替えできているか悩んだところなので、そのようなコメントいただけてとても嬉しいです!

  • 赦しの朝への応援コメント

    光司の放った「どっちでもいい」とは、どういう意味なのでしょう。
    お父さんの事なんて、どうでも良いということでしょうか。
    それとも、お父さんがどんなであっても、そんな事は関係なく、お父さんであることに変わりないということなのでしょうか。
    両親を通じて知った、大人に対する不信と諦めの言葉であり、主人公の立場を再認識させる言葉のように思えました。
    この言葉によって、主人公は立ち直っていく。慰め寄り添うのではなく、突き放すことが有効な場合もありますね。
    面白かったです。

    作者からの返信

    時輪めぐるさん

    コメントありがとうございます。

    光司は、キッズでイマイチ状況は分かっていないと思うので、おそらく時輪さんの想定された二つの考えのちょうど中間あたりかなあと、私は思います。※酒臭いお父さんなんてイヤ! みたいな(笑)
    どちらの意味でも、お父さんには「効いた」んでしょうね。

    最初は、卑屈の男のままバッドエンドに向かう想定でいましたが、子どもの登場により思いの外、立ち直りのいい男になりました。一度突き放されることが、このお父さんには必要だったのかなと思います。
    ※それにしても、バッドエンドにしなくてよかった(^_^;)

    読んでくださり、誠にありがとうございました!

  • 赦しの朝への応援コメント

     ちょっとずつ情報が開示されていく手法が巧みで、「この二人はどんな人間なのか」とすごく引っ張られました。

     ラストもバッドエンドじゃなく思わぬ救いがあるのがいいですね。
     「極限」の悪と遭遇することで、自分の中にあった憎悪とかに区切りをつけられるという。

     昔、「創聖のアクエリオン」ってアニメで、「人が再び立ち上がるためには、一度完全に倒れることが大事なのだ」と語られていたの思い出しました。

     徹底的に否定されることで前向きになれるっていうヴィジョン、あたたかみがあって良かったです。

    作者からの返信

    黒澤 主計(黒澤カヌレ)さん

    コメントありがとうございます!
    また、レビューもいただきました。
    じっくり読んでいただいて、とても嬉しいです……!

    ちょっとずつ不安になる情報を出しつつ、最後にババーンと怖いのが飛び出る方法を、「ヘレディタリー」のアリ・アスターから学びました。研究の成果が功を奏していたら感激です。
    「創聖のアクエリオン」から引用されたお言葉、とても共感します。主人公みたいに意固地に固まった精神をほぐすには、「一度完全に倒れる」必要があったんだなあ、と書いた今思います。

    バットエンドを想定していただけに、あたたかみを感じていただける終わりになって良かったです。
    読んでくださり誠にありがとうございました!