「くそっ…!また失敗か」
スミヨシは歯噛みした。初めてのループから何度目だろう。もはや数える気力も尽きた。またしても2025年9月1日。原因は分かっている──この小説を読んだからだ。発想、内容ともに面白く、休み時間に一気に読み全章にハートをつけた。星も当然3をつけた。それが良くなかったかもしれない。次は反応しなかったが、やはり同じ日へ。読まなくても繰り返す。打つ手はあるのか。今や自分はリングの松嶋菜々子の心境だ。
「私がやらなくて、あの人がやったこと…」
「レビューを、書いた…!」そうだ、まだちゃんとしたレビューを