第11話 恋愛に年なんて関係ない

人生100年時代。熟年の恋愛があっても変ではない。


第38作『男はつらいよ 知床慕情』

ゲスト 淡路恵子 三船敏郎

マドンナ 竹下景子


寅さんは恋に悩む男の恋愛コーチを何度も務めてきたが、自分より年上の男を助けるのはシリーズ初である。知床の地元民を演じる脇役たちも個性豊か。

北海道の大自然の開放感も相まって、爽やかな後味をもたらす作品である。


我らが寅さんの“煮えきらなさ”

人には、「勇気を出して言え!今言わなかったら、一生死ぬまで言えないぞ」。

当然、寅さんにも思い切った告白を期待するが、その場を、そーっと立ち去り、翌朝逃げるように旅に出てしまう。


寅さん、ありがとう。

世の中の難しさを教えてくれていると思いました。今は、セクハラだの、ジェンダーだの、男が、一目惚れして、言い寄るのも難しい世の中になった。考えて見れば、この世には、男と女のみ、力強いは男、か弱いけど美しいは女、と決まっていた。今は、全てが煮え切らないという風潮になっているようです。


だが、三船は、殻を破ってくれた。あなたは、寅さん派、三船派。今後の恋愛の仕方の参考にします。私は、永遠の三船派でいたい。

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