第4話 面白い会話は、人を集める

“一流デパート赤木屋黒木屋白木屋さんで、 紅白粉(べにおしろい)付けたお姉ちゃんに下さい頂戴で願いますと、 六百が七百くだらない品物だが、今日はそれだけ下さいとは言わない。

どう? タダでやっては義理が悪い。

ね? はい、僅かの二百だ!!“


寅さん、得意の口上だ。パターン化されているらしいが、毎回出てくるシーンに脱帽です。

人の興味を引くには、大きな声、笑顔、面白い口上、信頼のおける雰囲気が必要だ。

この口上の価値は? タダ? 高額?


ものの価値に驚く作品がある。

「男はつらいよ17作目 寅次郎夕焼け小焼け」

マドンナが、大地喜和子。

日本画家の池ノ内の絵の価値が、7万円。驚く寅さん。


誰が、決めたの? この価値。

寅さん、ありがとう。

あなたの言いたい事は、

人生の価値というのは、真っ正直に、自分のできる事を一生懸命にやること。自分に無い才能を、悔やまず、人を妬まず。自分で、楽しさを見つける。その楽しさを、皆に配る。

口上している、寅さんの顔は、楽しそうだ。

そうだ、今日は、手鏡持って、自分の顔を見てみよう。楽しそうかな?

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