指紋のない手の跡(140文字小説 連作)
世原久子
第1話.クローゼットの隙間(140文字小説)
世原久子 | 紬
@novel140tumugi
閉め損ねたクローゼットの隙間が妙に暗い。手を差し込んだらひやり柔らかく、どこかへ連れて行かれそうな黒。以前からこんな風だったかは思い出せない。扉は照明を受けてほの白く、なんだかよそよそしい。フローリングに腰を下ろして眺めていると落ち着かなくなってきて、けれど扉を閉められずにいる。
20:59 2025/5/23 160回表示
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます