第0章 第18章

「他には何か聞いたのか?雪菜」

そう私に聞いたのは兄だった。


「ああ。最後に黛に聞いたんだ。私は黛に「その教祖とは如何接触したんだ?」と聞いた。そしたら、黛は「教祖様とはメールでやりとりをした」と答えた」

私はそう答えた。


「そうか・・・他には何か聞いたか?」

兄さんはそう聞いた。


「良いや。だが・・・黛は私に「お前に喋られても困るからな」と言って私の母と妹を刺した血が付着していた包丁で私を刺した。


だから、今、兄さん達に喋った以外にの情報は私にはもう無い」

私はそう答えた。


「「喋られても困る」って如何言う事だろう?」

さっきまで私と兄さんのやり取りを静観していた柳さんが疑問を口にした。


「・・・黛は私の思惑に何となく気付いていたみたいだし・・・仮に私が黛に刺されても運良く生きていたとして・・・私に話した事が万が一にも警察に知られたら困ると言う事だと思う。


・・・それ以外、辻褄が合わ無い気がする」

私はそう答えた。


「まあ・・・雪菜の行動は半分自業自得感はあるが・・・今はそれは咎め無いが・・・雪菜の憶測もあながち間違いでは無いな」

兄さんはそう答えた。


「まあ、それ以外は無いよね」

柳さんはそう答えた。


「その後は兄さん達が知っている通りだと思うが」

私はそう答えた。

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