『にゃん世記』 第17章「ヤコブにゃん、井戸で出会ったもふ天使・ラケルにゃんにゃ!」
それでは、お待ちかねの恋と労働のもふもふ回!
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にゃん世記 第17章「ヤコブにゃん、井戸で出会ったもふ天使・ラケルにゃんにゃ!」
ヤコブにゃんは、エサウにゃんの怒りから逃れて、
遠くの親戚・ラバンにゃんのもとへ旅に出たにゃ。
道中、ひとりで寝てた夜には――
にゃんこさまが夢にあらわれたにゃ!
天に続くしっぽ階段から、にゃんこたちが昇ったり降りたり。
にゃんこさまは言ったにゃ:
「ヤコブにゃん、おまえのもふは未来に続いてるにゃ。
わたしはずっと一緒にいるにゃよ……」
目を覚ましたヤコブにゃんは、石を立ててペロペロしながら、こう言ったにゃ:
「ここは、にゃんこさまの家にゃ!“ベテル”って名づけるにゃ!」
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そしてついに、井戸のそばで――
運命の出会いが訪れたにゃ!
遠くから歩いてくる、しなやかなシルエット……
美少女もふラケルにゃん、登場にゃ!
ラケルにゃんはヒツジにゃんたちを連れて、水をくみに来てたにゃ。
ヤコブにゃんはその姿を見て――
「ゴロゴロ……なんてきらめくしっぽにゃ……!」
思わず大きな石のふたをゴロンと一人でどけて、ヒツジにゃんに水をくれたにゃ!
ラケルにゃんもびっくりにゃ!
ふたりは見つめ合って、しっぽがぴこぴこ反応したにゃ。
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ヤコブにゃんはラバンにゃんのおうちに行って、お願いしたにゃ:
「ラケルにゃんをおよめにほしいにゃ!そのためなら、7年働くにゃ!」
ラバンにゃん:「いいにゃ!働くにゃ!」
ヤコブにゃんは、毎日もふもふ頑張って、ヒツジにゃんを育てたにゃ〜!
でも――7年後の結婚の夜、
お布団にいたのは……ラケルにゃんじゃなくて、姉のレアにゃんだったにゃ!
ヤコブにゃん:「にゃんですとーー!!」
ラバンにゃん:「うちの国では、妹にゃんが先に結婚するのは禁止にゃ」
「でも、ラケルにゃんもほしいなら、もう7年働くにゃ!」
ヤコブにゃんは、愛のもふパワーでさらに7年、しっぽふりふりがんばったにゃ。
こうして、ラケルにゃんもおよめさんにゃ!
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でも――もふと恋のバランスがぐらぐら揺れるにゃ。
姉レアにゃんはたくさんの子にゃんこを授かるのに、ラケルにゃんにはまだ子にゃんこがにゃい……
しっぽに宿る、母性と嫉妬、祈りのドラマが始まるにゃ……
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次回は!
「ヤコブにゃんのもふもふ12にゃん団!」
家族がどんどん増えるにゃ!しっぽで運命をにぎる子にゃんこたちの誕生にゃ!
つづけてもいいかにゃ?
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